カメラマンはサポーターの大歓声に救われていた…4か月半ぶり有観客Jリーグ取材で痛感

スタンドで等間隔に座り横浜M・F東京戦を観戦するサポーター(カメラ・竜田 卓)
スタンドで等間隔に座り横浜M・F東京戦を観戦するサポーター(カメラ・竜田 卓)

 7月12日、新型コロナウイルスの影響で約4か月半ぶりの有観客試合となった横浜M―F東京戦(日産スタジアム)を取材、撮影した。客席は全席指定で、1階のホーム側とバック側のスタンド約半周分の座席が間隔を空けて埋まった。ビジターチームの応援はない。トリコロールの青いユニホームに白いマスク姿のサポーターが等間隔に着席し、ピッチから見ると鮮やかな模様のように映った。試合中、サポーターは大声を出して応援できないため、マリノス選手の好プレーに大きな拍手を送っていた。我々カメラマンのシャッター音もよく響いた。

 静かな観戦は選手の声もよく響く。前半43分、F東京のディエゴオリヴェイラと横浜MのGK・梶川裕嗣が交錯。梶川にイエローカードが出されF東京がFKを得た。激しいプレーに主審を交えて両チームがもみ合いとなったが、横浜M・水沼宏太が「切り替えだ!切り替え!(FKの)壁作ろう!」の声にスタンドのサポーターが一番の拍手を送った。本来の応援はフラッグやタオルを掲げ、迫力のある応援歌や声援を送りながら一体感をもって選手たちを後押ししている。いまの応援スタイルに物足りない思いを抱くサポーターもいるだろう。ただ、静かな試合展開の中、選手間でお互いに鼓舞する姿や競り合い、息遣い、ボールを蹴る「生」の音をリアルに感じられる新しい観戦スタイルも悪くない、ピッチでレンズを構えながらそう感じた。

 しかし、撮影ではいくつかの大事なプレーを撮り逃してしまった。サッカー取材では撮影しながら傍らにあるパソコンで写真送信と結構忙しい。そのためピッチから目を離すことも良くある。以前はピッチ上のプレーで大きな動きがある場合は背にいるサポーターが特別大きく声を出すため、こちらも反応できて助かっていた。ところが声援の無い今は、目を離すといつの間にか逆サイドや遠くのピッチでのファウル、はたまたシュートシーンに慌ててカメラを構え直すこともあった。我々カメラマンも以前と違ってまだしっくりこない。いつかまたサポーターの放つ大歓声、どよめきと共に撮影したい。(写真部・竜田 卓)

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