BCリーグ入りの田沢純一“田沢ルール”とは何か

田沢純一
田沢純一

 田沢純一投手(34)が、独立リーグ「ルートイン BCリーグ」の埼玉武蔵ヒートベアーズと契約した。

 2008年新日本石油ENEOSで都市対抗野球制覇の立役者となってMVPにあたる橋戸賞を受賞。ドラフト1位候補と言われた田沢純一投手が、メジャー行きを表明、NPBのドラフト指名を拒否してRソックスと契約した際に、12球団が申し合わせたルール。

 「渡米するアマ選手がドラフト指名を拒否、もしくはNPB入り拒否の意思を示した上で海外球団と契約した際は、帰国後に高卒なら3年間、大卒と社会人選手なら2年間はNPB球団と契約できない」

 田沢以外では、2018年にパナソニックからDバックスとマイナー契約を結んだ吉川峻平投手(25)だけが、このルールが現在適用されている。

 12年間でわずか1人ということは、同ルールの抑止力が働いているとも言える。

 しかし、2012年ドラフト時の花巻東の大谷翔平投手(日本ハム→エンゼルス)を最後に、即メジャー行きを口にする選手が激減した理由はそれだけではない。一つにはNPB各球団の練習施設なども、生存競争第一で環境劣悪な米国と違って日本の方が数段優れているのが周知されてきている。また、米国、カナダ、プエルトリコ以外のいわゆるドラフト対象外の国や地域から選手を獲得する(プロ選手も25歳以下は適用=大谷も適用された)ためには、メジャー各球団の使える金額の枠が決まっていることも要因に挙げられる。

 今後、田沢ルールはどうなるか。2012年秋、大谷のメジャー希望の際に、12球団代表者会議で討議されたことがあるが、その後は話題になっていなかった。

 もし、田沢がワールドシリーズ制覇に貢献した2013年のレッドソックス時代のような小気味いい快投を今年の夏、見せたとしよう。日本の球団で獲得したい、という機運になった時には、NPBの実行委員会などで田沢ルールに関して検討事項にあがるのではなかろうか。そのためにも、BCリーグでの田沢のピッチングが注目される。(蛭間 豊章=ベースボール・アナリスト)

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