【メディカルNOW】「新型コロナ」感染者増でも規制緩和、今は自衛の局面?

 東京都の新型コロナウイルス新規感染者が連日200人を超え、緊急事態宣言中を上回る数に驚きと不安が広がっている。感染者数が増えた理由の一つは、PCR検査の人数を増やし、対象も広げたからだ。

 東京都の感染者数のこれまでのピークだった4月17日(206人)は、1日の検査人数が900人前後で、検査は症状が出ている人に限られていた。感染者が増えると医療崩壊するというのが理由だが、そのため無症状感染者を野放しにして感染を広げてきた。

 最近の東京都は1日3000人以上検査し、濃厚接触者なら無症状でも検査対象にしている。感染が確認されたホストクラブなどでは集団検査も行っている。その結果の連日200人超えなのだ。

 今後はどうなるのか。休業要請などが撤廃され、人の接触機会が増え、PCR検査を積極的に行う自治体が増えている。東京都だけでなく全国的に感染者がさらに増えることが予想される。

 一方、東京都も政府も規制を次々に緩和して、新たな規制を設けない方針と伝えられている。小池百合子都知事が6月11日に東京アラートを解除した時、「これからは新しいフェーズ。自粛のお願いをしてきたが、これからは自衛の局面」と語った。

 感染が拡大しているのに社会経済活動の再開を促す米国のトランプ大統領やブラジルのボルソナロ大統領が批判的に報じられているが、日本が他国のことを言える立場ではなくなった。

 繁華街は人出が増え、飲食店は以前のにぎわいを取り戻すだろうが、新型コロナウイルスに感染したくない人は自衛策を講じるしかなさそうだ。(医療ジャーナリスト・田中 皓)

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