12日の函館5R・2歳新馬(芝1800メートル=7頭立て)はJRAの現役馬で7頭しかいない白毛のソダシ(牝、栗東・須貝尚介厩舎、父クロフネ)が好位2番手から最後の直線で抜け出してV。JRAの新馬戦で白毛が勝ったのはマシュマロ、マイヨブランに次いで3頭目だが、芝は初となった。勝ち時計は1分50秒4。
ひときわ目立つ真っ白な馬体が先頭でターフを駆け抜けた。「ゲートも問題なかったし、出てからも終始スムーズに自分から進んでいく感じだった」と吉田隼騎手。逃げたジュンブーケをきっちりマークし、2番手につけると、4角手前から仕掛けて早めに抜け出した。「スパッていう瞬発力勝負になるのが嫌だった」とジョッキー。抜群の反応で、2馬身半差をつけてゴールした。
ブチ模様で人気を博したブチコの初子。母がゲートに難があったため、デビュー前は入念にゲートの練習を行った。「(父は)クロフネだけど、力のいる馬場だから洋芝は合う。ダートでも走ると思うけどね」と須貝調教師。白毛のJRA勝利は13頭目。モーリスの初年度産駒ロジモーリス、桜花賞馬マルセリーナの半弟ギャラントウォリアなど注目馬が集まるデビュー戦で非凡な才能を見せつけ、ここからさらにステップアップする。