渡辺棋聖が意地の1勝「開き直って、思い切っていこうと」…藤井七段から初白星

渡辺明棋聖(日本将棋連盟提供)
渡辺明棋聖(日本将棋連盟提供)

 将棋の第91期棋聖戦5番勝負第3局が9日、東京・千代田区の都市センターホテルで行われ、渡辺明棋聖(36)=棋王、王将=は先手の挑戦者・藤井聡太七段(17)を142手で退けた。2連勝で王手を掛けていた藤井七段の史上最年少獲得記録達成は、次局以降に持ち越しとなった。

 タイトル勝負で勝率76%を誇る実力者が、崖っぷちから意地を見せた。「状況が苦しかったので、開き直って、思い切っていこうと」。過去タイトル勝負でストレート負けを喫したことがない渡辺棋聖は後手番。藤井七段が最も得意とする戦型「角換わり」となるも、「予想の本命だった」と落ち着いていた。

 午前で76手が進む異例なスピードの指し合いにも動じず、「時間がないと分(ぶ)が悪いなと思っていたので、そこは作戦として進めていた」と冷静に先を見据えた。終盤には「読んでない手がいっぱいあった」とするも、序盤の“貯金”で「時間が合ったので冷静になれた」。1分将棋に入った藤井七段をじっくりと追い詰めた。

 過去のタイトル戦33回中25回を防衛あるいは奪取する驚異の勝率を持つ渡辺棋聖。藤井七段から自身初の白星を挙げたが、「作戦が当たったとこはあるので、勝ち方としてはいいものではない。けどカド番だったので、そういう贅沢を言える状況では無かった」

 次戦は16日で、舞台は大阪・関西将棋会館。「1つしのぐことはできたので、依然としてカド番ですけども、この勢いで頑張れればと思います」。現役最強の呼び声高い36歳は、意地の1勝をつかみ、ここからの巻き返しを図る。

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