【増田明美の目】3000m日本新の田中希実はスケール感とフォーム魅力

 田中希実さんは力みや上下動が少なく、まるで水の上を走るようなフォームが魅力ですね。骨盤が前に傾いてお尻がキュッと上に上がり、自然な前傾姿勢で推進力を得られています。(太ももの)内転筋も発達していますし、上半身も筋肉がついて腕振りの強さを生んでいます。大和なでしこのような顔立ちなのに、走りは野性味たっぷり。ラスト1周の400メートルは63秒で、アフリカ勢とも戦える見事な切り替えでしたね。

 外出自粛期間中は、地元の兵庫・小野市の市営競技場で練習し、高校駅伝強豪の西脇工や須磨学園の男子選手と一緒に走ってスピードを磨いていたそうです。厳しい相手と競う環境に身を置き、自信を持って今大会に臨めたのも大きかったですね。将来はマラソンにも挑戦すると思います。未知で底知れないスケール感が今から楽しみです。(84年ロス五輪女子マラソン代表、スポーツジャーナリスト)

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