日大三島の進士凌大朗主将「ずっと憧れの番号」亡き父の背番6つけ特別な夏

日大三島の3年生
日大三島の3年生

 日大三島の進士(しんじ)凌大朗主将(3年)にとって、特別な夏がやってくる。初戦は18日の2回戦で、相手は静岡―三島北の勝者。いきなり前年王者と激突する可能性があるが「どこが来ても自分たちの野球をやって勝つ。初戦で静高とやれたらプラスに考えたい。やるからには優勝です」。元U―18日本代表監督で、今春就任した永田裕治監督(56)も「光栄なことです」と歓迎する。

 見守ってほしい人がいる。小学4年生の時に死去した父・幸仁さんだ。「本当に突然だった…」。会社の野球部に所属し、遊撃でプレーする姿に憧れていた。自身はチームに入団していなかったが、休日にはキャッチボールやノックにつきあってくれた。

 本当は少年団に入りたかった。でも「父の知り合いの方や色んな方に『頑張ってね』って言われて。誘われるのはつらかった。4年生には荷が重かったです」。吹っ切れたのは中学に進学してから。野球部に入部し「背番号6を付けたい。自分にとってずっと憧れの番号だから」と遊撃を定位置にしてきた。

 甲子園に立つ姿を見せたかったが、コロナにチャンスを奪われた。中止の一報を耳にした時は「ずっと目標にしてきたものがなくなった。言葉が出なかった」。3年生の仲間には一人一人文面を変え、ラインで激励メッセージを送った。隣県から通う生徒もいることから学校の判断が慎重となり、全体練習を再開できたのは県立高より2週間遅い6月15日から。「焦りはあるけど、言い訳にならない」と可能な限りの準備を進めている。

 担う可能性が高いのは1番・遊撃。切り込み隊長として、守備の要として「父が安心して見ていられるようにプレーしたい」。背番号6に宿る魂が、ここ一番で支えてくれる。(武藤 瑞基)

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