Jリーグ、有観客試合1都3県で開催延期も…東京感染再拡大で首都圏クラブなど不安の声

4日、再開したJ1浦和―横浜M戦で、無観客のスタンドをバックに競り合う両イレブン
4日、再開したJ1浦和―横浜M戦で、無観客のスタンドをバックに競り合う両イレブン

 Jリーグが、新型コロナウイルスの感染者が急増する東京都など一部地域で、有観客での試合開催延期を検討することが5日、確実になった。政府が出した指針に従い、7月10日から上限5000人(もしくは収容人数の50%以下で少ない方)で観客を入れる予定だが、首都圏1都3県のクラブを中心に不安の声が上がっている。6日に開かれる対策連絡会議で、専門家と議論することになる。

  • 超厳戒態勢時と厳戒態勢時
  • 超厳戒態勢時と厳戒態勢時

 J1が4日から再開したばかりだが、4日連続で感染者が100人を超えた東京都を中心に感染が再拡大した影響が、Jリーグにも及び始めた。政府方針に従い、Jリーグは10日のJ2岡山―北九州戦から、上限5000人で観客を入れていくことを決定。その後、8月1日からは各会場の収容人数の50%を上限にするなど段階的に観客数を増やす方針だ。複数の関係者によると、首都圏クラブを中心に不安の声が上がっており、1都3県での試合に関し、有観客での開催を延期する可能性があるようだ。

 ガイドラインではあくまで5000人以下としており、最終的に何人を入れるかは各自治体と調整のうえ、クラブに委ねられている。だが6月下旬に開かれた運営会議で、一部クラブから「地域によっては、観客を入れるのは7月10日より後でもいいのではないか」という声が出ていたが、Jリーグ側は一斉に観客を入れることにこだわった。

  • J1第4節の対戦カード
  • J1第4節の対戦カード

 不安はチケットの売れ行きにも表れている。4日からJ1~J3各クラブが、10、11、12日の試合のチケットの販売を開始。シーズンシート保持者やクラブ会員などに優先的に販売しているが、5000枚にもかかわらず、多くの試合で売れ残っている。サポーターも感染するリスクがあることから慎重になっている。首都圏のあるクラブのチケット担当者は「正直、即完売すると思っていた。サポーターの方もまだ様子を見ているので、動きが鈍くなっている」と驚きを隠さなかった。

 6月22日に開かれたNPBとの新型コロナウイルスの対策連絡会議で、日本感染症学会の舘田一博理事長(東邦大教授)は「7月10日はあくまでも予定。状況が変化したら、つらいことだが、今の段階でお客さんを入れるのは変えた方がいいんじゃないか、そういった方向性も考えないといけない」とも話している。

 状況が変わった現在、6日の同会議では、10日からの有観客開催が可能かどうかが焦点となる。10、11、12日には1都3県で、J2が2試合、J3が1試合開催される。専門家の意見次第では、無観客試合が継続する可能性も現実味を帯びてくる。

 ◆今季のJリーグ経過

 ▽2月16日 ルヴァン杯開幕

 ▽21日 J1開幕

 ▽23日 J2開幕

 ▽25日 2月26日~3月15日の全公式戦中断を発表

 ▽3月12日 中断期間延長。4月3日再開を目標に置く

 ▽25日 4月3日再開断念。再延期決定

 ▽30日 神戸DF酒井高徳が新型コロナウイルス感染。Jリーガー初

 ▽4月3日 4月末からの段階的再開を断念。再々延期

 ▽5月29日 J1が7月4日、J2とJ3が6月27日に無観客で再開・開幕すると決定

 ▽6月12日 感染症に対するガイドライン公表。7月10日から5000人以下、8月1日から収容人数50%以下の観客を受け入れる方針など示す

 ▽26日 全選手ら対象のPCR検査で全3070件が陰性に

 ▽27日 J2再開、J3開幕

 ▽7月4日 J1再開

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