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富士大・安田新監督がデータ野球をチームに注入「数字を出せば説得力があるし、納得する」…国内外の独立リーグでもプレー

トレーニングの仕方を教える富士大・安田監督
トレーニングの仕方を教える富士大・安田監督

 北東北大学野球・富士大(岩手)の監督に、7月から安田慎太郎コーチ(35)が昇格してチームを率いている。“熱血指導”に加え、練習からデータを活用。国内外の独立リーグ球団を渡り歩いた異色の経歴を持つ指揮官が、コーチ時と同じ姿勢で選手たちを引っ張っている。

 よく動き、よく声を出す姿は、これまでと一緒だ。「監督になったからこうしよう、とかはない。コーチとあまり変わらないし、変えるつもりもない」と安田監督が所信表明した。肩書きは変わったが、この日の練習でもトレーニング方法を自ら教えるなど、選手たちと近い距離でやっていく。

 姿勢は変わらないが独自色は出した。投手ならば球速や球の回転数など、野手ならば打球やスイングのスピードに30メートル走など、データを全員に提示。「数字を出せば説得力があるし、納得する」と説明した安田監督は、さらに「数字を出すことで、鍛えるところや自分のタイプなどがわかってくる」と活用することを期待した。新型コロナウイルスの影響で調整が遅れているなか、7月中は紅白戦を多く実施する予定だ。選手たちに実戦機会を与えて感覚を取り戻していく。

 自身は大学卒業後、国内外の独立リーグでプレーを続けてきた。高校の社会と商業の教員免許も持っている。他の監督とは違う経歴を持つ新米監督だ。これからも「コーチの延長上という感じ」と選手とともにチームを鍛え上げ、8月下旬開幕予定の秋季リーグ戦に臨む。(有吉 広紀)

 ◆安田 慎太郎(やすだ・しんたろう)1984年12月17日、仙台市生まれ。35歳。仙台高から東北学院大に進み、卒業後はクラブチーム・岩手21赤べこ野球軍団、四国・九州ILの長崎、関西独立L・神戸、韓国独立L・高陽を渡り歩き、現役引退。2016年から富士大コーチ。今年7月から監督就任。

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