A.B.C―Z橋本良亮、人生最大の挑戦「日本文学の旅」…見据えるのは三谷幸喜作品のNHK大河

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 A.B.C―Zの橋本良亮(26)が出演する音楽朗読劇「日本文学の旅」が、9日に東京・よみうり大手町ホールで開幕する。コロナ禍で公演中止が相次ぐ中、ジャニーズで観客に生のパフォーマンスを届けるのは“デビュー組”で橋本が初めて。初共演となる俳優の新納(にいろ)慎也(45)と2人で挑む膨大かつ難解なセリフに「人生で一番難しい挑戦」と背筋を伸ばす。自身にとって新境地となる作品を経て、将来的なNHK大河ドラマへの思いも語った。(畑中 祐司)=紙面未収録インタビューを加えた完全版=

 待望の新作に心躍らせているのかと思いきや、橋本の反応は違った。

 「今、追い込まれています…。今までで一番、人生で一番難しいお仕事なんじゃないか。それぐらいの台本です」

 時空を超えた2人の文学旅の物語で、演じるのは「司書」。舞台となる“架空の図書館”には「古事記」「日本書紀」「源氏物語」から夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介といった現代文学まで。よりすぐりの名シーン、名セリフの朗読とオリジナル音楽を融合させた作品となるが、台本の中にある言葉は、橋本にとってなじみのないものばかりだ。

 「作品によって『言いにくかったら変えていいよ』って、あったりするけど、これは絶対に変えちゃダメ。読めない漢字もたくさんあって、自分で平仮名を振ったり。僕、覚えるの得意なんですよ。でも、本当に覚えられない」

 朗読劇は、2年前に「蜜蜂と遠雷」(18年)で経験した。

 「独特な感覚というか、独特な空気がある。沈黙じゃないけど。この静けさを俺が奪ってやるって気合は入りました。この空気を全部持っていってやる、食べてやる、って。そこは、ちゃんと自信は持って。とは言っても、始まる前までは不安にさせてください。やっぱり幕が開いてからでないと、不安はなくならないと思います」

 コロナ禍の影響はまだまだ続くが、徐々に日常が戻りつつある。公演ができること自体、エンタメ界にとっても明るい話題となる。

 「それこそ、他のタレントさんのスケジュール(公演予定)を確認してみたんですけど、デビュー組では僕が一番最初。誰かいないの? 俺、スタートじゃん!?っていうのはありましたけど、A.B.C―Zのメンバーとして代表してスタートダッシュをいい形で飾りたいです」

 舞台で対峙(たいじ)する新納とは初共演となる。20歳近く年も離れ、経験豊富な相手だ。

 「この前、ごあいさつさせていただいたんですが、すごく爽やか。爽やかすぎるぐらいですけど、そこは負けたくない。学ぶことも多いけど、超えるぐらいの気持ちで。『橋本良亮、すごい』じゃなく、自分を通して『ジャニーズ、すごい』と思ってもらえるように」

 音楽を取り巻く環境も、徐々に変化しつつある。ジャニーズでは3月末に4日間、YouTubeで無料のライブ配信、また6月16~21日に有料配信を行った。A.B.C―Zは、19日にKis―My―Ft2とともに登場した。

 「2組そろうと、ファンの方たちも僕たちも自然と“エビキス”と。それぐらい親密な2組。その2グループが重なって、ファンの方も喜んでくれたんじゃないかなって思いました」

 2組は、橋本が加入した08年に横浜アリーナで合同の初単独コンサートを行った。橋本は当時まだ15歳。有料配信は、同じ“横アリ”で当時を思わせる「Daybreaker」も披露した。

 「『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)とか、ちょこちょこやったことはあるけど、“エビキス”といえば、この曲。一緒にやって15歳の頃に戻った気持ちになったというか。僕は一番年下。みんなと会った時のように子供に戻っちゃいました。ただ一人だけ、河合(郁人)くんだけが『いや、違う。俺は“REAL DX”だ』って。そこは、周りも含め、さすがジャニーズ大好きジャニーズっていうのを感じましたけど」

 グループ名は「Acrobat Boys Club」に由来する。今回の有料配信でも、それを体現するべくパフォーマンスを披露する…はずだった。

 「5人でバック転しようって。絶対ファンも見たいからって。でも、僕はあんまりアクロバットができないので、すごく嫌だった。本番が近づくに連れ、あと2日か…明日か…って、ずっとテンションが下がりっ放し。まぁでも、みんなのためだ!って覚悟を決めたんですけど」

 急転したのは、収録当日のこと。

 「本番始まるよって、ちょうどその前に河合さんが楽屋で『みんな、いいすか…ちょっとバック転できないっす』って。俺も、よっしゃ きた~!って。五関(晃一)くんは『いや、絶対やれ』。で、俺は『河合くん、もっといけ、もっといけ』って。で、最後は五関くんが折れて、3人がバック転して、僕と河合くんだけが側転。どこがアクロバットボーイズや、って(苦笑い)」

 その舞台裏を、さらに明かす。

 「河合くんは、1年以上してなかったみたいで、急に怖くなっちゃったらしくて。でも、これはめちゃくちゃ助かりました。それで本番めっちゃ笑顔でできましたから。橋本はやりたくない人、河合くんは年取って、です」

 グループで初主演する映画「オレたち応援屋!」(竹本聡志監督)も年内を予定する公開に向けて動き出した。6月18日に映画の公式SNSを開設。「応援してほしいこと」を募集し、5人それぞれがメッセージ動画で応える企画がスタート。橋本にとっても“SNSデビュー”となる。

 「先輩も後輩もSNSをやっている人がいて、自分的には羨ましい気持ちもあった。今回、映画の力も借りて、SNSができることはありがたかった。でも、僕としては他の4人が使いこなせるかは不安(笑い)。でも、こういう状況じゃなかったらできなかったことでもある。僕らはファンを喜ばせるのが仕事。この先は、もっとみんなに近づける機会があれば。僕らは、そういうスタンスなので」

 朗読劇にライブ配信に映画、SNSと一気に動き出した。特に朗読劇の稽古を重ね、日本文学に触れる中で新たな夢ができたという。

 「日本文学の歴史を勉強したことで、めちゃくちゃ時代劇に憧れるようになりました」

 昨年、ナインティナイン・岡村隆史と堤真一のダブル主演映画「決算!忠臣蔵」(中村義洋監督)で時代劇初挑戦したが、次に見据えるのはNHK大河ドラマだという。

 「2022年には大好きな三谷幸喜さんの作品(『鎌倉殿の13人』=脚本担当)に出たいです。そのためにも『日本文学―』を成功させないと」(紙面より)

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