【巨人】坂本勇人、技あり決勝2号…原監督「難しいボールだと思います」結実した下半身の強化

6回1死、左越えに先制ソロ本塁打を放つ坂本勇人(投手・大野雄大、捕手・木下拓哉)(カメラ・竜田 卓)
6回1死、左越えに先制ソロ本塁打を放つ坂本勇人(投手・大野雄大、捕手・木下拓哉)(カメラ・竜田 卓)

◆JERAセ・リ-グ 巨人5―0中日(3日・東京ドーム)

 決して簡単な球ではなかった。坂本は執念ですくい上げた。長い滞空時間を経た飛球は左翼席の最前列へ飛び込んだ。「ピッチャーが頑張っていたので、何とか先に点を取ってあげたかった。1点取れてよかった」。それまで無安打無失点の好投を続けていた菅野を援護したい一心だった。技ありの先制2号ソロアーチが決勝点になった。これには同学年・大野雄も天を見上げるしかなかった。

 両チームで計1安打無得点の6回1死。それまで6者連続三振だった左腕からの一発。原監督は「難しいボールだと思います。投手としても失投ではなかったのではないかなと思います。このところ安打も出ていなかったので、いいきっかけになればと思います」とうなった。昨季、大野雄との対戦は12打数5安打で打率4割1分7厘。相性抜群の相手から初回2死では4戦ぶりに安打を放った。マルチ安打で通算2000安打まで残り103本となった。

 内角低め、地面スレスレのボール球をスタンドまで運んだ。“曲芸弾”を放った裏には、不振脱出のために強化に励んだ粘り強い下半身がある。無安打だった前カード、DeNAとの3連戦(東京D)で、坂本はもがいていた。試合前練習のティー打撃では石井野手総合コーチに右膝付近に巻きつけたゴムチューブを後ろから引っ張られることで、体重移動を修正した。外野守備も行い、走り込んだ。新型コロナウイルスに感染した影響で開幕1軍には間に合ったものの、十分なトレーニングはできていなかった。

  • 6回1死、先制本塁打を放ち、ガッツポーズで三塁を回る坂本(カメラ・関口 俊明)

    6回1死、先制本塁打を放ち、ガッツポーズで三塁を回る坂本(カメラ・関口 俊明)

 だからこそ首脳陣たちに助言を求め、何が必要か自分で考えた。「僕も後輩にアドバイスしますが、それを受けることだけが正しいことかは分からない。それを『どうやったらうまくいくか』と自分で考えれば必ずうまくなる。だから結局は、自分次第だと思う」。周囲の意見を踏まえて、自分には下半身の強化が必要だと判断。練習で実行に移し、7試合ぶりの一発につなげた。

 「個人の記録よりチームの優勝に貢献したい」と臨む今季。自分の偉業達成は二の次。まだまだうまくなるため。この日の一発のように、勝利に導く一打を放つために、打席に立ち続ける。(小林 圭太)

映像提供:GIANTS LIVE STREAM
試合詳細
6回1死、左越えに先制ソロ本塁打を放つ坂本勇人(投手・大野雄大、捕手・木下拓哉)(カメラ・竜田 卓)
6回1死、先制本塁打を放ち、ガッツポーズで三塁を回る坂本(カメラ・関口 俊明)
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