陸上、無観客&密防止で全国規模大会が開幕…東京五輪男女マラソン代表4人出場 河野ディレクター「第一歩」 

 陸上の全国規模の今季開幕戦となるホクレンディスタンスチャレンジ士別大会が4日、北海道で行われる。日本陸連は緊急事態宣言の発令後、6月末まで全ての競技会の自粛を通達。日本選手権などの延期や中止が相次いだ中、約3か月遅れで第一歩を踏み出す。今大会開催の意義や運営状況、出場する東京五輪代表選手らへの思いを日本陸連の河野匡・長距離マラソンディレクター(59)が明かした。

 全国規模の陸上競技会が、ようやく始まる。かつてない状況の中、ホクレンディスタンスチャレンジは開催へ万全の準備が進められた。河野ディレクターは「中止するのは簡単だが、開催するための手段をなんとか探しながらやってきた。このレースを手本に、前を向いていきたい」と再出発への思いを明かした。

 可能な予防策は全て打った。6月に策定した競技会再開のガイドラインに加え、異例の無観客レース。3密を避けるために競技場内の人数を100人以内とするような導線や役員配置を設定した。報道陣のカメラマンは代表社のみで、選手取材も現地でのオンラインとするなど非接触にこだわる。

 18日まで北海道を転戦するホクレンシリーズ4戦には、前田穂南(23)=天満屋=ら東京五輪男女マラソン代表4人が出場する。ここまでの選手の状態はスタッフ同士で共有。「今レースは世界ランキングなどには影響しないので、現在地を把握しつつ、チャレンジングな取り組みをしてほしい」。世界に通用するスピードを培うきっかけにするつもりだ。

 陸上界では2008年北京五輪男子400メートルリレー銀メダリストの塚原直貴さん(35)が新型コロナに感染したが、現場関係者や選手の陽性者はいないという。「この3か月、レースのない練習計画を立てた。こんなにつらいことはない。選手も指導者も、恵まれていることを実感して第一歩を踏み出したい」。走れる喜びをかみしめて、日本陸上界が新たなスタートを切る。(太田 涼)

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