室井佑月さん、永寿総合病院の院長が看護師らの手記を公表したことに違和感…「こういう美談を出してきて…経営者は反省すべき。すりかえっぽく感じる」

室井佑月氏
室井佑月氏

 2日放送のTBS系情報番組「ひるおび!」(月~金曜・前10時25分)で、新型コロナウイルスの感染拡大で、国内最大のクラスター(感染集団)が発生した永寿総合病院(東京都台東区)の湯浅祐二院長が1日、東京都内の日本記者クラブで記者会見したことを伝えた。

 番組では会見を報じる新聞記事を紹介した。同病院は、入院患者2人の感染が確認された3月23日以降、214人の感染が判明し、入院患者43人が死亡した。

 会見で湯浅院長は感染拡大を謝罪した上で、感染者に気付くのが遅れた理由として「発熱や肺炎を起こす患者は珍しくなく、当時は感染が蔓延(まんえん)している地域からの帰国者や濃厚接触者以外の検査は一般的でなかった」と説明。職員の手指消毒が不十分で、病棟の休憩室などで職員同士の感染が広がった可能性にも言及した。

 会見に合わせ、看護師と医師計3人の手記も公開された。番組では「未知のウイルスへの恐怖に泣きながら防護服を着るスタッフもいた」などとつづられた看護師の手記を紹介していた。

 コメンテーターでリモート出演した作家の室井佑月さんは、今回の会見を「医療の現場の人たち、ましてコロナにかかってきた人たちは被害者なわけだから、責めてはいけないと思うし」と指摘した。その上で手記の公開に「だけど、こういう美談を出してきて、個人は悪くないよ、でも、病院は、熱が出た人たちがいたりするわけだから、こんなにコロナの患者を出しちゃったことは、やはり責められるべきで病院側、経営者は反省すべきなんだよね。なんかちょっとすりかえっぽく感じる」と指摘していた。続けて「個人は悪くないですよ」と話した。

 この意見にスタジオで東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科部長の寺嶋毅氏は「3月当時は無症状の人がうつすってことも分かってませんでしたから」など情報が少なかったことを指摘し「他のどこの病院でも起こりえた」と解説した。

 その上で今回の会見を「永寿総合病院は、私も病院の人事の交流があったりとかで何度か行ったことがあるんですけど、とてもしっかりした病院で地域の人の信頼も厚くてまさに医療を支えるところで、だからこそこの姿もあると思います。今後もうまくサポートいただいて地域の医療を守っていただきたいと思います」などとコメントした。

 この寺嶋氏の話を受けて室井さんは「病院から広がるなんてことはやめてもらいたいですよね」と指摘した。この意見にMCの恵俊彰は「広げたいと思っていたわけではないと思うんですね、室井さん」と示したが室井さんは「でももっと注意しなければいけなかったと思います」と主張した。

 これに恵は「もちろん、そうだと思うんですが、その段階でどれだけのことが日本の病院でできたのか。未知とのウイルスと戦うにあたって、どんな準備ができたのかっていうことを本当に責めていいのか。僕自身はそこはわからないです」と明かしていた。

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