藤井聡太七段きょうから王位戦 「信」決意の一文字 「長い戦い自分を信じて最後まで指す」

王位戦第1局を前に、対局場検分に臨む藤井聡太七段(左)と木村一基王位
王位戦第1局を前に、対局場検分に臨む藤井聡太七段(左)と木村一基王位
木村一基王位と藤井聡太七段の比較
木村一基王位と藤井聡太七段の比較
第61期王位戦七番勝負
第61期王位戦七番勝負

 将棋の藤井聡太七段(17)が木村一基王位(47)に挑戦する第61期王位戦7番勝負が1日、愛知県豊橋市で開幕する。30日は同市で前夜祭が行われ、両者が意欲を語った。史上最年少でタイトル挑戦を果たした早熟の天才が昨年度に46歳3か月の史上最年長で初タイトルを獲得した晩成の「受け師」に挑む構図。両者は将棋界史上初の「オンライン前夜祭」に臨んだ。藤井七段にとっては、同時進行中の棋聖戦とは趣の異なる勝負になりそうだ。

 東京でも大阪でもなく、愛知県にいる藤井は、普段よりわずかにリラックスしているように見えた。「地元で指せるのをうれしく感じます」。対局の舞台となる豊橋市のホテルで行われた異例のオンライン前夜祭。乾杯時には自らペットボトルの緑茶を紙コップにつぎ「かんぱーい」と両手を上げ、笑顔を浮かべた。

 「対局場検分(盤駒や照明、空調などを事前に調べるタイトル戦ならではの慣習)も前夜祭も2日制も、初めて尽くしで緊張しています」。言葉とは裏腹に朗らかな表情だった。「(初めて経験する)8時間の持ち時間も有効に活用して最善を追求します」

 迎え撃つ木村も、持ち前の明るいキャラクターのまま自然体だった。「意識しても年齢差は縮まらないですからね。藤井さんは絶好調なので挑戦者の気持ちで臨みます」。いつもはチャペルとして使用される場所で対局することについて「私と藤井さんは結婚するわけじゃないですからね。しっかりと将棋を指したいです」と貫禄のジョークで笑いを誘った。

 前夜祭は通常、ファンや関係者が集う前で両対局者が決意を述べる場所だが、今回は1人ずつ登場する異例の対応に。どこかコミカルな雰囲気も漂ったのは、最年長対最年少という超異例の構図になる決戦の前夜にはふさわしかったのかもしれない。

 「決意を表す一字を」と求められると、木村は「どんなことがあっても自分の気持ちを保って、自分の持っているものを出して戦いたい」として「気」を示した。藤井は「長い戦いですけど自分を信じて最後まで指したいです」と説明して「信」とした。気力VS信じる力。年齢差だけでは語れない大勝負が始まる。(北野 新太)

王位戦第1局を前に、対局場検分に臨む藤井聡太七段(左)と木村一基王位
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