21年大河ドラマの渋沢栄一がアンドロイドに…生みの親はドトール名誉会長

渋沢栄一アンドロイド(右)に帽子をかぶせるドトールコーヒー鳥羽博道会長
渋沢栄一アンドロイド(右)に帽子をかぶせるドトールコーヒー鳥羽博道会長

 ”日本資本主義の父“と称される渋沢栄一のアンドロイドが30日、埼玉県深谷市にある渋沢栄一記念館で一般公開を前に、報道陣に披露された。同アンドロイドは記念館に作られた大正時代をモチーフにした教室で「道徳経済合一説」の講義を行う。

 一般公開は7月3日から。希望者は来館2日前までに深谷市のホームページまたは電話からの事前予約が原則必要となるが、事前予約の空き状況に応じて、先着順で当日券も購入できる。

 福沢諭吉に代わり、2024年から1万円札に肖像画が描かれ、2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け(つけ)」のモデルにもなる渋沢栄一。そのアンドロイド事業は株式会社ドトールコーヒーの鳥羽博通名誉会長(83)の寄付金総額1億円により行われる。今回公開された70歳の渋沢栄一アンドロイドの制作費には寄付金から約4000万が使われた。

 深谷市の小島進市長(59)は「鳥羽会長との“茶飲み話”ならぬ”コーヒー飲み話”から生まれたもの。今のこのコロナの時代だからこそ渋沢栄一がいてくれたら」と話した。

 同アンドロイドの開発に携わった大阪大学大学院の石黒浩教授(56)はアンドロイド制作について「人間の存在を後世に長く伝えていく新しい技術になるのでは」と期待を寄せた。

 さらに2022年春には80歳の渋沢栄一アンドロイドも公開予定。小島氏は「ディズニーもいいけど記念館にも来て」とPRした。

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