【巨人】会田有志コーチ、練習帰りに人命救助 28日に駅で意識不明の男性を心肺蘇生

現役時代は中継ぎとして活躍した会田
現役時代は中継ぎとして活躍した会田
会田コーチの人命救助
会田コーチの人命救助

 巨人の会田有志3軍投手コーチ(36)が人命救助していたことが29日、分かった。都営新宿線の馬喰横山駅(東京・中央区)構内エスカレーターで、10段近く転げ落ちて意識不明だった男性を発見。自動体外式除細動器(AED)を正しく使って救った。男性は回復しているという。

 28日午後8時過ぎ。ジャイアンツ球場の3軍練習から帰宅途中、中高年の男性が顔面血だらけであおむけに倒れていた。集まった多くの人をかき分け、会田コーチは「誰か119番通報してください! AEDを持ってきてください」と周りに呼びかけ、自ら胸骨圧迫による心肺蘇生法を始めた。

 AEDが届くと電気ショックを1回行い、胸骨圧迫を継続。死戦期呼吸という命の危機的状況だったが、男性のまぶたが動いた。大声で名前をたずねると男性は名前を答え、到着した救急隊に搬送された。

 会田コーチは07年に巨人で34登板3勝。父は元ヤクルト投手の会田照夫氏で、親子で1軍登板、1軍勝利は史上初だった。アスリートのリハビリを専門とする日本スポーツ協会公認の超難関資格「アスレティックトレーナー」(AT)受験を球団に勧められ09年に引退。翌年から巨人2軍トレーニングコーチ補佐に就任した。コーチ業と両立して解剖学、医学、栄養学、心肺蘇生法、法律など専門科目を猛勉強した。AT筆記試験は年1回しか受験できず合格率10%前後。3度の不合格を経て16年に4度目の正直で合格した。元プロ野球選手では初の快挙だった。

 今回は豊富な知識をもとに人命救助の“好救援”。「男性が回復して本当に良かったです。球団の医療スタッフと一緒に毎年、国際武道大の先生から心肺蘇生法の講習を受けていたため、冷静に対応できました。09年に一緒に現役引退してコーチに就任した木村拓也さんが翌年、グラウンドで倒れて(くも膜下出血で)亡くなり、選手たちの命を守りたいという意識を強く持つようになりました。普段からの意識、準備が役に立ちうれしいです」と話した。

 ◆人命救助に関わった野球関係者

 ▼森友哉(西武、当時大阪桐蔭) 2013年11月16日、大阪市浪速区のJR新今宮駅で、線路に転落した70代男性を同校野球部員とともにホームへ抱え上げた。

 ▼根津朋将(巨人トレーナー) 2016年6月3日、神奈川県川崎市内の路上で心肺停止状態の50代男性をAEDを用いて救助。

 ▼斎藤佑樹と有原航平(ともに日本ハム) 2016年11月22日、北海道美瑛町の路上で、横転して側道に転落した乗用車内から男性を救助。

 ◆会田 有志(あいだ・ゆうし)1984年1月30日、埼玉県生まれ。36歳。栃木・佐野日大高、中大を経て2005年大学・社会人ドラフト7巡目で巨人入り。貴重な下手投げで07年に中継ぎとして34登板。1軍通算37登板、3勝2敗、防御率2・88。09年限りで引退、10年からトレーニングコーチ補佐。その後、2、3軍のコーチを歴任し、19年はファームの投手兼トレーニングコーチ、今季から3軍投手コーチ。父は元ヤクルトで通算29勝の照夫氏。178センチ、75キロ。右投右打。

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