【阪神】近本光司がセ最下位打率.114も浮上のキーマン 矢野監督「我慢」

28日、DeNA戦の8回1死二塁、空振り三振に倒れ、がっくりとベンチに戻る近本
28日、DeNA戦の8回1死二塁、空振り三振に倒れ、がっくりとベンチに戻る近本
近本の方向別打球数
近本の方向別打球数

 阪神・矢野燿大監督(51)は29日、近本光司外野手(25)を今後も先発として起用し続ける覚悟を明かした。セ・リーグ新人記録の159安打を樹立した昨季とは打って変わり、ここまで打率1割1分4厘はセ・リーグのワーストで、2勝7敗とチームが波に乗れない一因となっている。スポーツ報知評論家の福本豊氏(72)は2番打者挑戦によってフォームを崩した可能性を指摘。中堅から左方向に、強いライナーをはじき返すことを求めた。(取材・構成=表 洋介)

 これが2年目のジンクスなのか。昨季、セ・リーグ新人記録となる159安打を放ち、盗塁王にも輝いた近本が苦しんでいる。打率1割1分4厘は規定到達者でリーグ最下位。現役時代に阪急の不動の1番打者として、俊足巧打で鳴らした第一人者は、現状を鋭く分析した。

 福本氏「昨年は中堅を中心に内角球は右翼、外角球は左翼へとコースなりに打っていた。ただ今年は練習試合から、外角球でも無理やり引っ張り込むような一ゴロ、二ゴロ、そしてポップフライが目立っていた。これは2番に挑戦した弊害かもしれんね」

 昨季の近本の外野に飛んだヒットゾーンを振り返ると、左翼に34本、中堅に48本、右翼に44本と広角に打ち分けていることが分かる。だが、今季は左方向への安打がない上に、一塁手、二塁手に処理された凡打が11、そのうちゴロは9を数える。矢野監督も「もっと逆方向にヒットが出るイメージがあるけど、そういうのがない」と状態が上がらない一因と見ている。

 今季は矢野監督の構想で、近本は2番打者として開幕を迎えた。だが、2戦で9打数ノーヒットと結果が出ず、3試合目からは昨季の定位置でもある1番に戻った。本人も開幕前には「最初は(無死一塁で)ヒッティングのサインが出た時に『どこに打ったらいいのか』という迷いがあった」と悩める胸中を明かしていた。

 福本氏「一、二塁間への進塁打を意識し、打撃を崩した可能性はある。左投左打の近本は軸足で踏ん張り、左手の押し込みで強いライナーを打ってきた。今はボールを呼び込めないまま、衝突している。最初からグリップを後ろに引いて構えたり、右足を上げる前に一度、体重を乗せて反動をつけるなど『割れ』を作る工夫が必要。イチニサンではなく、イチニのサンと間を作らないといけない」

 矢野監督は「チカが機能すると相手も嫌。チャンスメイクを多くするのが大事」とキーマンに挙げ「信じてというか、もちろん我慢して使っていくつもり」と30日の中日戦(ナゴヤD)からも「1番・中堅」として起用し続ける覚悟を明かした。出塁数が少ない中でも、早くも3盗塁と脚力は際立つ。V戦線に浮上するには、近本の復活が欠かせない。

28日、DeNA戦の8回1死二塁、空振り三振に倒れ、がっくりとベンチに戻る近本
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