パ同一カード6連戦1週目終え見えた“勝ち組”の戦法

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ロッテ
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 3か月遅れで開幕したプロ野球は各球団が9試合を消化。移動を減らすために「同一カード6連戦」を取り入れたパ・リーグでは、ロッテがオリックスに“6タテ”を食らわせる衝撃的なスタートとなった。予想通り波乱含みとなりそうな異例のシーズン。監督や選手たちに今後も続く6連戦の戦い方などを聞いた。

 開幕前から極端な結果が出ることも予想されていた同一カード6連戦(一部は5連戦)で、早くも究極の6タテが飛び出した。6つの白星を並べたロッテは、開幕2戦目から8連勝とし首位を快走。一方のオリックスは早くも借金7の苦境に立たされた。

 【先手必勝】

 ロッテ・井口監督は「まずアタマ(初戦)を取ること」と先手必勝を強調。初戦の逆転サヨナラ勝ちで勢いづき、5試合中4試合が逆転勝ち。逆に前半の3試合を落としたオリックスは山岡、田嶋、山本の“表ローテ”に戻った後半3試合でも巻き返せなかった。他の2カードも初戦を制したチームが勝ち越している。

 【大爆発を許すな】

 6試合続けて同じ相手と戦う状況は「CSや日本シリーズと同じ。寝てる選手を起こしちゃだめ」と某球団首脳。ソフトバンクは西武の主砲・山川に6戦で5被弾。特に後半3戦連続で計4発を浴びて3連敗した。6タテを食らったオリックスもロッテのレアードに4アーチを許している。

 打者の爆発を防ぐには、投手だけでなく捕手の役割も大きい。西武・森は「(自分の)打撃よりも、捕手で今日はどうしよう、ああしようと考える」とリードの難しさを訴える。打者からは「試合の中でデータを割り出されているような気がする」(日本ハム・中田)といった声が上がった。

 【ローテにも工夫】

 オリックスは信頼度の高い3人を“表ローテ”の金~日曜に並べたが結果に結びついていない。初戦の火曜日の重要度が高い一方で、各球団ともエースは金曜日という難しさ。その中で「金曜日と水曜日に長いイニングを投げられる投手を置いた」と、独自のローテ構想を組んだのが楽天の伊藤投手チーフコーチだ。金曜日にエースの則本昂、ローテ5番手である水曜日に「先発の中で最も状態がいい」涌井を配置。2人が先発の日はリリーフの負担を抑え、カード初戦の火曜日や勝ち越しの懸かる週末に大量投入して勝ちを拾う戦略だ。「特に金曜日のエース対決で則本昂が連勝したことで、チーム全体に勢いがついた」と伊藤コーチ。ローテの編成とブルペン陣のやり繰りは、例年以上にペナント争いのカギを握りそうだ。

 【首都圏での試合が中心のセ・リーグは】

 セ・リーグは従来通りの1カード3連戦だが、週に6試合のハードな日程はパと同じ。こちらは移動のリスクを軽減するため、ヤクルトが開幕から5カード、DeNAも3カード連続でホーム開催など変則的だ。逆に5カード連続でビジターの阪神は、22年ぶりの開幕から3カード連続負け越し(2勝7敗)とスタートダッシュに失敗した。

 例年8月に甲子園を高校野球に明け渡す「死のロード」が早くも訪れた形。矢野監督は「それ(不利)はあまり思ってない。日程がそうなってるから言い訳はしない」と話す。清水ヘッドコーチは「練習量は減るので、そこをどう補うか」と、遠征が続く難しさを語る。7月7日からは5カード連続で本拠地・甲子園で戦えるだけに、巻き返しを図りたいところだ。

 【開幕が3か月遅れた影響は】

 当初の開幕日は3月20日だった。これまで新型コロナウイルス感染防止で活動を自粛するチームもあり、選手は難しい調整を迫られた。ソフトバンク・工藤監督は「調整期間が短く、長いイニングや多くの球数は投げさせられない」と、先発投手の状態に配慮。先発経験のある高橋礼、松本をロングリリーフができる「第2先発」としてブルペン待機させるなどの対策を取っている。

 投手の側からも「投げるスタミナの部分で、少ししんどさを感じるのが早いかな、というのはある」(オリックス・山本)、「周りにもコンディション不良を抱える投手は多い」(セのリリーフ投手)といった声が。一方で、故障で当初の3月開幕では間に合わない可能性があったソフトバンク・柳田が開幕から好調を維持するなどプラスに働いたケースもある。

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