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新鍋理沙さん、涙の引退会見 五輪延期に「絶望」4月右手人差し指手術も影響

スポーツ報知
チームの萱嶋社長(左)から花束を贈られた新鍋理沙さん(久光製薬提供)

 ロンドン五輪バレーボール女子銅メダルで、20日に現役引退を発表した新鍋理沙さん(29)=久光製薬=が29日、オンラインで会見した。引退に至った経緯について、4月に右手人差し指の手術を行ったことと東京五輪が1年延期になったことを挙げ「東京五輪で引退すると決めていたが、1年後に納得する姿でプレーできるか想像できなかった。(五輪が)延期となった時は絶望というか、1年はとても長く感じた」と時折涙ぐみながら明かした。

 新鍋さんは175センチとバレーボール選手としては小柄ながら、コースを突いたスパイクと安定感の高いレシーブで代表に定着。故障でリオ五輪の代表は逃したが、久光製薬から師弟関係にあった日本代表・中田久美監督(54)のもと、東京五輪でも活躍が期待されていた。恩師には引退を決断後に報告。「やりとりは秘密ですがお疲れ様と言われました」と語り「中田さんが久光の監督になってから、私生活からバレーボールの細かい部分まで細かく考えられるようになった」と感謝した。

 今後はチームの運営会社とマネジメント契約を結び、指導や講演活動などを行う予定。「バレーボールの素晴らしさを伝えていきたい」と新たな夢を見据えた。(遠藤 洋之)

 ◆新鍋 理沙(しんなべ・りさ)1990年7月11日、鹿児島・霧島市生まれ。29歳。小学1年からバレーボールを始め、宮崎・延岡学園高から2009年に久光製薬入社。10―11年季にVプレミアリーグの最優秀新人賞を獲得。11年に日本代表入りし、12年ロンドン五輪で銅メダルを獲得。17年アジア選手権で優勝に貢献し、MVP。右利き。175センチ、64キロ。

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