【C大阪】堅守ベースに攻撃のバリエーション増やす…担当記者が読み解く

選手に指示を出すC大阪・ロティーナ監督
選手に指示を出すC大阪・ロティーナ監督
C大阪の予想布陣
C大阪の予想布陣

 「見る人をワクワクさせるような攻撃サッカー。これはセレッソの哲学なんだ」。年明け早々、熱っぽく語るクラブ幹部の姿に変革への本気度を感じた。

 森島寛晃、西沢明訓、香川真司、乾貴士、清武弘嗣、柿谷曜一朗、南野拓実…。クラブを代表する選手といえば中盤~前線の選手が多く思い浮かぶ。個の能力に秀でたタレントを軸にした攻撃的なスタイルは代名詞ともいえるが、反面チームとしては成績が安定せず、優勝争いをしたかと思えば翌年にJ2降格、なんてことが過去3度もあった。

 「伝統」にメスを入れたのがハードワークと規律を植え付けた尹晶煥前監督(47)であり、組織的な守備を構築したロティーナ監督(63)。事実、昨季は34試合で25失点とリーグ最少。J1屈指の手堅いチームへと成長した。

 今のままでも上位には食い込めるが、C大阪は進化を求めた。昨季の堅守をベースに元来の攻撃サッカーの要素を強めていく。森島寛晃社長(48)とともに初期のクラブを支えた梶野智氏(54)を6年ぶりにチーム統括部長に復帰させたのもそうした意図があってのことだ。新加入選手にはJ2山形からドリブル突破が魅力のMF坂元達裕、ベルギー1部オイペンで勝負強さを磨いたFW豊川雄太を獲得。「攻撃にバリエーションを増やす。ロティーナもやろうとしたがメンバーが足りなかった。今年はそれができる」(同幹部)と、メッセージが伝わる補強となった。

 指揮官も思いは同じで、2月の開幕直前に「前線によりオプションがある。去年以上に得点の機会を増やせる危険なチームにしていきたい」と話したのが印象的だった。再開後は交代枠が5人に拡大。前線の選手を効果的に起用できる。

 開幕戦の大分戦は1―0の辛勝。結果を残したスタイルに手を加えることは難しいが、そこにチャレンジするのがセレッソらしい。いったん眠ったDNAを呼び起こすことができれば、コロナ禍に揺れたリーグで快進撃を見せるに違いない。(C大阪担当・種村亮)

 ◆セレッソ大阪 1957年に創部したヤンマーディーゼルサッカー部が前身。93年に現チーム名に改称し、95年にJ加盟。「セレッソ」はスペイン語で大阪市の花である「桜」を意味する。2017年度にルヴァン杯、天皇杯で優勝。ホームタウンは大阪市、堺市。本拠地はヤンマースタジアム長居(収容4万7853人)。

選手に指示を出すC大阪・ロティーナ監督
C大阪の予想布陣
すべての写真を見る 2枚

サッカー

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請