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【ラジオNIKKEI賞 今週のキーマン】キズナ産駒ルリアンで重賞初Vへ 「本家」の佐々木調教師「燃えております」

父キズナ譲りの成長カーブを描くルリアン(カメラ・高橋 由二)
父キズナ譲りの成長カーブを描くルリアン(カメラ・高橋 由二)

◆第69回ラジオNIKKEI賞・G3(7月5日・芝1800メートル、福島競馬場)

 今週から夏の福島開催が開幕。第69回ラジオNIKKEI賞・G3は7月5日、福島競馬場で行われる。「今週のキーマン」は、骨折による長期休養から復帰後2連勝を飾っているルリアンを送り込む佐々木晶三調教師(64)=栗東=。13年日本ダービー馬の父キズナも管理したトレーナーが“本家本元”として、その子で挑む重賞制覇。内尾篤嗣記者が思いの丈を聞いた。

 ―ラジオNIKKEI賞で重賞初挑戦のルリアンはこの春、2連勝中です。佐々木調教師はどのように見ていますか。

 「昨夏の新馬戦は2着でしたが、レース後に左前膝の骨折が分かり、8か月半休みました。復帰戦で24キロ増えていたのは完全な成長分。たくましくなってドンと力がつき、2戦とも危なげない内容で勝ってくれました」

 ―2連勝後、すぐにラジオNIKKEI賞を目標にすると発表しました。このローテーションを決断した理由は?

 「2勝目が4月19日で、そこからダービーを目指すとなるとローテがきつすぎます。賞金を加えるために中2週で京都新聞杯に行き、それからダービーだと、また中2週。骨折明けからコンスタントに4回使うのは厳しいので、間隔を空けて“残念ダービー”の方に行くことになりました」

 ―この中間の調整について教えてください。

 「やっぱりさすがというか、動きを見ても『オッ!』という感じがあります。気性面でも成長があり、かなり従順になってきました。器用な馬だから小回りはいいと思うし、距離も問題ないはず。輸送も大丈夫でしょう。自分の競馬に徹すれば、おのずと結果は出ると信じています」

 ―佐々木師は、かつてキズナを管理して13年の日本ダービーを制覇しました。その産駒であるルリアンが、父と似ている点はどこですか?

 「体形は違うけど、似ているのは元気の良さ。キズナは年が明けて3歳になってからグッと成長したように、成長カーブも似ていますね。ここに来て、さらにパワーアップしました。そして、肌馬(繁殖牝馬)の良さを引き出すのが種牡馬キズナのいいところ。ダービー馬のフサイチコンコルドなどがいる母系の良さがしっかり出ていると思います」

 ―ルリアンの将来性、そして今回の意気込みを聞かせてください。

 「可能性の高い種牡馬の子供で、この馬自身も将来がかなり楽しみです。秋に大きいところを目指したいし、それだけの素質がある馬でしょう。キズナ産駒の活躍はうれしいけど、やっぱり本家である私が頑張らないと。キズナの子で初めて重賞を勝ちたいと思い、燃えております」

 ◆佐々木 晶三(ささき・しょうぞう)1956年1月15日、山口県生まれ。64歳。74~82年の騎手時代に136勝。G1級勝利は79年の桜花賞(ホースメンテスコ)。94年に調教師免許を取得し、厩舎開業。JRA通算558勝。03年ジャパンC、04年宝塚記念(ともにタップダンスシチー)、13年日本ダービー(キズナ)などG1・7勝を含むJRA重賞47勝。趣味は旅行、食べ歩き、料理、ガーデニング。

 〈取材後記〉佐々木調教師にとってキズナ産駒は、自身の孫のようなもの。マルターズディオサがチューリップ賞を勝った際、検量室前で「キズナの価値を高めてくれてありがとう」と手塚調教師に声を掛けていたのが印象的だった。

 初年度産駒の3歳馬はJRA重賞を6勝しており、19年デビューの種牡馬ではNO1。佐々木師は「今の時代、スマホで今週出走のキズナ産駒が(一覧で)出るので、いつもチェックしているよ。ダービーで絶対負けないと思わせてくれる馬にはなかなか出合えない。産駒が頑張っているのは本当にうれしい」と毎週、活躍を楽しみにしている。

 今回、佐々木師のルリアンへの手応えは相当で、キズナのダービー当時に自信満々だった様子を思い出した。思い入れの強い一頭で、ぜひ重賞Vを期待したい。(内尾 篤嗣)

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