東京ディズニーリゾート(TDR、千葉・浦安市)を運営するオリエンタルランド(OLC)は、7月1日から再開する東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)の新しい運営方法を29日、報道陣に公開した。
開園37周年にして初めて実施する特別営業は、ゲスト(入園客)とキャスト(従業員)の健康と安全の確保を最優先とし、入園者数を通常の50%以下に制限。検温、マスク着用、手洗い、消毒、ソーシャルディスタンス確保、キャッシュレスなどを徹底する。パスポート(入園チケット)も入園時間別に午前8時(大人8200円)、午前11時(同7300円)、午後2時(同6300円)の3種類を用意して分散する(閉園は午後8時)。
報道陣に公開されたのは、TDLのシンデレラ城とパレードルートでのグリーティング、アトラクション、ショップ、レストランなどで、従業員がゲスト役になってのデモンストレーションが行われた。エントランスなど各ポイントにソーシャルディスタンスマーカー(足元サイン)、消毒用アルコールが設置され、ソーシャルディスタンスを促す手持ち看板や声掛けが行われた。
エンターテイメントは、ソーシャルディスタンスを維持しやすい新しいプログラムがミッキーマウスらディズニーの仲間たちによって実演された。アトラクションはTDL「イッツ・ア・スモールワールド」、「スティッチ・エンカウンター」が公開され、約2割を休止し、座席の間隔をあけて試運転が行われた。ショップではレジ前にシールドが設置され、レジ担当は手袋を着用。レストランでは、テーブルの間隔を空け、使用できないテーブルが指定されていた。
OLCでは、政府の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」を踏まえて作成された「遊園地・テーマパークにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に沿って運営していくという。これらによって、テーマパークでは困難な密集、密接、密閉の3密回避に臨むことになる。