【メディカルNOW】「新型コロナ」インド、メキシコ、アフリカなどでは感染が加速

 日本は新型コロナの緊急事態宣言が解除され、休業要請もなくなった。コロナ以前に戻ったようだ。

 一方、目を世界に転じると感染が急拡大している。米国のニューヨーク州は感染のピークを過ぎたが、南部のテキサス州とフロリダ州などで新規感染者が急増したため、飲食店などの営業規制を再び強化した。ニューヨーク州など東部3州はフロリダ州など南部8州からの来訪者に14日間の自主隔離を義務付けた。先週末は米国で1日の新規感染者が過去最高の4万5000人に上った。

 人口2億人のブラジルは、1日の新規感染者が5万人を超える日もある。さらに人口13億人のインド、1億2000万人のメキシコなどが感染を加速させている。13億人が住むアフリカでも感染が急増。その結果、先週末は世界の1日の新規感染者が過去最高の19万人に達した。世界の感染者は1000万人を超え、死者が50万人を超すのも目前だ。

 日本に目を戻すと、政府は専門家会議(脇田隆字座長)を廃止、知事や危機管理の専門家などを加えた「分科会」を設置するという。西村康稔経済再生相は、首都圏を中心に感染者が増加していることについて、「この数自体で何か方向性を変えることは考えていない」と明言した。経済再生相が仕切るとなれば、政府は感染拡大防止よりも社会経済活動を重視する政策に舵(かじ)を切ったと考えられる。

 PCR検査の拡充など新たな感染拡大防止策を打ち出さないまま緊急事態宣言以前に戻せば、感染者の増加が続くだろう。規制を緩和して感染者が急増した米国南部の二の舞いになりかねない。(医療ジャーナリスト・田中 皓)

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