【広島】ドラ1森下暢仁、プロ初勝利 あと2人で初完封、あと1人で初完投を逃したけど…今季両リーグ最多136球の熱投

9回途中3失点でプロ初勝利を挙げた森下(カメラ・馬場 秀則)
9回途中3失点でプロ初勝利を挙げた森下(カメラ・馬場 秀則)
12球団ドラ1近況
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◆JERAセ・リ-グ 中日3―10広島(28日・ナゴヤドーム)

 広島のドラフト1位ルーキー、森下がプロ初勝利をマークした。完封を狙った9回に3点を失い、完投もあと1人で逃したが、8回まで5安打無失点の好投。7回無失点で降板しながら、抑えのスコットが打たれて勝ち星を逃した初登板、21日のDeNA戦(横浜)に続く快投でうれしい1勝を手にした。

 9回2死三塁。フランスアが郡司を見逃し三振に斬ると、ベンチで森下は柔らかい笑みを浮かべた。「終わり方は悪いけど勝ててほっとしている。ここまで野球ができたのは親のおかげなので(感謝を)伝えたいです」。8回2/3を9安打3失点、7奪三振。今季両リーグ最多となる136球の熱投でつかんだプロ初勝利の喜びをかみ締めた。

 「結果を出さないと居場所はつかめない」と熱い思いを秘めて上がったマウンドだった。序盤からの援護にも勇気づけられ、3回1死満塁から大島を150キロの直球で遊ゴロ併殺に仕留めると、6回1死一、二塁もアルモンテを二ゴロ併殺に。最速153キロの直球に大きく割れるカーブ、キレのあるカットボールとチェンジアップを交えて8回まで「0」を重ね、初登板からの連続無失点を15イニングまで伸ばした。初完封が見えた9回に3点を失って初完投も逃したが、堂々の内容。「(完封)したいと思っていた。次はやりたい」と貪欲な右腕を、佐々岡監督は「あと一歩。次につなげてほしい」と称賛した。

 修正能力の高さが長所だ。開幕前最後の練習試合、14日のソフトバンク戦(ペイペイD)で4回9失点と炎上。試合後、明大・善波達也前監督(57)に電話でアドバイスを求めた。恩師から「内角が攻め切れていない」「2つ分ボールが高い」と指摘を受け「うまくいかないことも肥やしになる」と励まされて初登板の好投へとつなげた。

 身近に最高のお手本がある。エースの大瀬良から「けがをしない体づくり」を勧められ、75キロの体重をキープしつつ、強くしなやかな体づくりに努めてきた。「見習うべきところが多い。経験値が違うので学んでいきたい」。登板後には疲労軽減に効果がある交代浴を行うなど、先輩からの助言も素直に取り入れている。

 佐々岡監督、ツインズ・前田らがつけた背番号18を背負う黄金ルーキー。「新人王を取るのが目標。1勝に満足せずやっていきたい」と、さらなる高みを目指すことを誓った。(坂口 愛澄)

 ◆森下暢仁(もりした・まさと)アラカルト

 ★生まれとサイズ 1997年8月25日、大分市生まれ。22歳。180センチ、75キロ。右投右打。

 ★球歴 大分商1年時に背番号11で夏の甲子園ベンチ入り。2015年U―18W杯高校日本代表。明大でも17年ユニバーシアード大会優勝、18年ハーレム大会優勝。17、18年日米大学選手権出場。19年ドラフト1位で広島入団。

 ★プロへの思いは薄かった 高校進学の際も強豪校は眼中になく「楽しく野球ができればいい」と大東中軟式野球部の友人が多く進学した大分商へ。

 ★弟思い 現在、国学院大野球部に所属する弟の颯太さん(19)が大分商時代、明大に進んでいた森下は折に触れて母校を訪れ、監督の依頼もあって弟に熱血指導。

 ★ファッションセンス抜群 スリムな体形に似合う白を基調としたファッションが特徴的。「シンプル」さにこだわる、チームの“おしゃれ番長”。

試合詳細
9回途中3失点でプロ初勝利を挙げた森下(カメラ・馬場 秀則)
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