【巨人】重信慎之介の「小力」逆転弾に原監督も大興奮…昼に2軍戦、9回代打で大仕事

9回1死二塁、右越え逆転2ランを放ちナインに迎えられる重信(カメラ・中島 傑)
9回1死二塁、右越え逆転2ランを放ちナインに迎えられる重信(カメラ・中島 傑)

◆JERAセ・リ-グ ヤクルト5―6巨人(26日・神宮)

 重信の劇弾で、巨人が4点差を大逆転だ! エース・菅野がヤクルト打線につかまり、6回途中5失点でKOされたが、代打・亀井と中島の適時打で1点差に迫ると、9回に代打・重信が逆転2ラン。昼間にはG球場でイースタン・リーグの楽天戦に出場した伏兵が、自身初の代打&決勝弾で首位を守った。

 快音が響いた次の瞬間、ベンチを真っ先に飛び出したのは、まさかの原監督だった。「ホームラン? ホームラン?? ホームラン???」。指揮官はそう口元を動かし、カッと目を見開いた。ボールが右翼席へ飛び込むと、なぜか「ハヤト!」と絶叫。ネクストバッターズサークルで待機していた坂本の尻を、思わずたたくほどの喜びようだった。

 そこまで興奮させたのは、重信の一撃だ。1点を追う9回1死二塁。代打で打席に入ると、守護神・石山の低めスライダーをすくい上げた。「打った瞬間は『越えてくれ』という感じで、入ってくれてホッとしました。1戦目をしっかり取ろうと、みんなで話していたので良かったです」。逆転の1号2ラン。足のスペシャリストというイメージが強く、昨季までのプロ4年間でわずか4本塁打の男が、値千金の一発で試合をひっくり返した。

  • 1号2ランを放つ代打・重信

    1号2ランを放つ代打・重信

 眠気も疲れも、おそらくピークだったはずだ。前日25日の広島戦(東京D)は午後6時開始のナイター。3時間45分の激闘の末、延長10回引き分けに終わった。そこから翌日のヤクルト初戦に備えてグッスリ熟睡…とはいかなかった。

 一夜明け、重信は午前8時過ぎにG球場に到着。“鬼軍曹”こと阿部2軍監督が目を光らせる緊迫の2軍練習に交じり、実戦感覚を養うためそのまま午後1時開始のイースタン・リーグ楽天戦に「1番・中堅」で先発出場した。5回までグラウンドに立ち、2打数無安打1四球。気温30度超えの過酷なデーゲーム後、汗が引く間もなく神宮へ向かった。

  • イースタン・リーグの楽天戦に出場した重信

    イースタン・リーグの楽天戦に出場した重信

 そんな極限状態で、起死回生の決勝弾をぶっ放した。オフには一日10個の餅を平らげるノルマを自らに課して体力強化を図り、自粛期間中は石井野手総合コーチの助言をもとに、軸足で体を回転するフォームを特訓。積み重ねてきたさまざまなことが、ここぞの場面で実を結んだ。

 試合後、いつも通りの冷静さを取り戻した原監督は「いいところで彼の“小力”(パンチ力)が出たよね。抜けるとは思ったけど、入ったとは思わなかった。彼の思いきりの良さが出たと思います」と振り返った。阿部の引退で代打陣は手薄になったかに思われたが、走れて打てる新・切り札が産声を上げた。(尾形 圭亮)

  • 試合後、カメラマンに向かってポーズする重信(右)の背後へ近づきおどける亀井

    試合後、カメラマンに向かってポーズする重信(右)の背後へ近づきおどける亀井

 ◆重信 慎之介(しげのぶ・しんのすけ)1993年4月17日、千葉・佐倉市生まれ。27歳。小3で野球を始める。早実では1年秋から三塁手でレギュラー、2年夏甲子園出場。早大進学後は2年春に外野手に転向、ベストナイン2度、4年秋には首位打者。2015年ドラフト2位で巨人入団。推定年俸3500万円。173センチ、74キロ。右投左打。

試合詳細
9回1死二塁、右越え逆転2ランを放ちナインに迎えられる重信(カメラ・中島 傑)
1号2ランを放つ代打・重信
イースタン・リーグの楽天戦に出場した重信
試合後、カメラマンに向かってポーズする重信(右)の背後へ近づきおどける亀井
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