ツインズ・前田に朗報…出来高に関し、機構側と選手会が協議中

前田健太
前田健太

 年俸300万ドル(約3億2000万円)に対し、出来高は満額で1015万ドル(10億8800万円)というツインズ・前田健太投手(32)のような選手の救済ため、米大リーグの選手会は、試合短縮による出来高の扱いについて機構側と救済措置を協議していることが分かった。新型コロナウイルスで従来の162試合制が60試合と大幅に短縮された事に関し、ツインズのデレック・ファルビー野球部門最高責任者が25日(日本時間26日)、オンライン会見で「選手会と機構が出来高の取り扱いを協議中で、まもなく詳細がわかる」と語った。

 年俸に関しては試合数に比例制となって、通常年俸の37%分は保証されたが、ファルビー野球部門最高責任者は「ウチの選手だけでなく、リーグ全体の選手が対象となる。私が認識するところでは、機構と選手会が現在、出来高の取り扱いを協議していて、まもなく明確なことが分かると思う」と答えた。

 60試合なら5人先発ローテで1登板7イニングを投げ通しても年間12試合。計84イニング。15先発以上&90イニングから発生する前田の出来高は何一つ達成できない。キャンプから開幕までの準備時間が短く、登録枠が30人に拡大した背景もあり、ファルビー責任者は「開幕序盤の先発は4、5イニング前後。状況次第では先発6人制の可能性もある」と予想するからなおさらだ。総額1015万ドルがフイになる前田のようなケースに対して、出来高契約にも37%実施率換算が適応されるのか注目される。

 昨年のツインズは地区シリーズでヤンキースに敗退。ファルビー責任者は「去年の経験が生きてくる上に、ケンタのようなベテランが、我々を更に上のレベルにあげてくれるだろう」と期待する。本拠地ミネアポリスは、黒人男性ジョージ・フロイドさんの白人警察による不適切な拘束による死亡事件以降、暴動が多発。「我々の目標は、組織として地域にポジティブな変化をもたらすこと。数少ない活動中のスポーツ団体として足場をつくる機会を得た。より良い世の中を目指して、野球を通して地域に呼びかけていく」。暴動は徐々に沈静化に向かい、地域の治安も向上したと語った。

 キャンプ地のフロリダ州フォートマイヤーズと、本拠地ミネアポリスの両施設を利用した複数の選手が、新型コロナウイルスに感染した模様だが、回復状況は良好だという。前田を含む大多数の選手は来月1日までにキャンプ地入りし、コロナウイルスの検査を受けた後、実質的には3日からキャンプ再開となる。(一村順子通信員)

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