小林陵侑の弟・龍尚、夢は冬季五輪個人金メダル「世界一のジャンパーになる」

葛西選手兼任監督(中)のもとで成長を誓う土屋ホーム新人・小林龍(左)と竹花
葛西選手兼任監督(中)のもとで成長を誓う土屋ホーム新人・小林龍(左)と竹花

 今春、土屋ホームに加わったノルディックスキー・ジャンプの小林龍尚(たつなお)と竹花大松(ともに18)が、24日までに報道陣へ入社後初対応を行った。新型コロナ禍で入社式も中止となるなど前例なき船出となったが、葛西紀明選手兼任監督(48)らの指導のもと地道にトレーニングを続けてきた。高校生活とはまた違う、実業団の厳しい環境に身を置き、互いに世界で活躍できる人材を目指す。

 偉大な先輩たちを越えにいく。小林龍は18―19年に日本男子初のW杯個人総合王者に輝いた小林陵侑(23)の実弟。173センチのサイズ感、長い手足を利した飛び出しや空中姿勢も相まって兄(174センチ)との比較も増えたが「見習う所も多いけど絶対勝ちたい相手」と言う負けん気の強さも大きな魅力だ。

 入社にあたって岩手の実家から移り、ひとり暮らしも開始。そんな矢先、コロナ禍が本格化した。「練習制限もかかり北海道らしい場所も行けなかった」。それでもオーストリア人のリヒャルト・シャラート・コーチから届くメニューを中心に日々鍛錬。「やるときとレスト(休憩)のメリハリがすごい。集中して鍛えられる」と長所を伸ばせる環境を実感する。18歳と48歳、親子ほどの年齢差の葛西監督にも「とにかく若い(笑い)。何でも聞けるし壁がない。どんどん吸収したい」と物おじしない。

 7月中旬からの山形・蔵王合宿を含めここから先は過酷な合宿ロードも待つ。今季の目標は、自身最後のチャンスとなる世界ジュニア選手権(ポーランド・ザコパネ)個人金メダル。その先にW杯優勝と、兄も葛西もまだ成し遂げていない冬季五輪個人金メダルを描く。「ここでやると決めたからには誰にも負けたくない。世界一のジャンパーになる」。未来のエースへ、小林龍が名乗りを上げる。(川上 大志)

 ◆小林 龍尚(こばやし・たつなお)2001年8月10日、岩手・八幡平市生まれ。18歳。盛岡中央高2年時には全国高校スキー・男子スペシャルジャンプで準優勝。4人きょうだいの末っ子で兄の潤志郎(29)=雪印メグミルク=、陵侑(23)=土屋ホーム=、姉の諭果(26)=CHINTAI=もジャンプ選手。趣味は音楽鑑賞で好きなアーティストはラッパーのGADORO。173センチ、58キロ。

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