巨人6000勝の軌跡~4200勝 巨人3連勝! 借金完済まであと2勝 助っ人の活躍光る

横浜ー巨人6回戦、6回2死一二塁、本塁打のマックを迎えるガルベ
横浜ー巨人6回戦、6回2死一二塁、本塁打のマックを迎えるガルベ

 巨人が19日の阪神との開幕戦(東京ドーム)に勝利し、球団通算6000勝を達成した。

 スポーツ報知では、「巨人6000勝の軌跡」と題して、1000勝から100勝ごとの節目勝利を、当時の記事で振り返る。

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 ガルベスが投げれば、マックが打つ。巨人は今季の神話がまた生きて、M砲が5号3ラン。ガルベスの完投4連勝を援護した。ガルベス先発でマックは早くも3本塁打。G・Mの巨人の新しい「勝利の方程式」で巨人は2度目の3連勝。ヤクルトと入れ替わって4位浮上だ。借金2の巨人、この調子なら横浜との3連戦で借金完済もあり得るゾ!

◆巨人5―3横浜(1996年5月14日・横浜)〔勝〕ガルベス6試合4勝1敗〔敗〕盛田6試合2勝3敗〔本〕マック5号3ラン(盛田・6回)

 9回裏2死二塁。マウンド上のガルベスが“呪文”を何度も繰り返す。「キル・ザ・バッター(この打者を打ち取るんだ)。キル・ザ・バッター…」

 打者は6回裏、大ピンチのきっかけを作った鈴木だ。俊足・石井を二塁に置き、一発を秘めた男に意表を突くラストボールを投じた。カウント2-2からの5球目、119キロのスローカーブだ。

 鈴木のバットが大きく空を切った瞬間、ガルベスが「イエス!」と拳を握った。ハーラー首位タイに立つ4勝目だ。

 しかし、薄氷の勝利を物語るように、試合後のガルベスの冷や汗混じりの大粒の汗がユニホームまでビッショリ濡らしていた。「6回に自分をコントロール出来なくなった。これが野球というもんだ」

 マックが5号3ランを放ち、4点差の楽勝ムードで迎えた直後の6回裏。鈴木の中前安打で始まった横浜の反撃が続き一挙に1点差。

 ガルベスが熱くなる。投げ急ぎ、2ストライクからも直球でストライクを取ろうとするガルベスにマウンドに駆け寄る村田真の一言一言が功を奏した。「気楽に行こう。ローボール、ローボール。リズム、リズム」

 7回裏、投球スタイルをガラリと変え、それまでの速球主体からスローカーブ、シンカーでリズムを取り戻し、3者凡退。

 味方の援護で2点差になった8回裏無死一、二塁のピンチには、集中力を切らさないため、マウンドで「キル・ザ・バッター」の呪文を繰り返し、目を血走らせ、駒田、谷繁、宮川のウィークポイントを突きまくり、ゼロで切り抜けた。

 「横浜とは初対戦で各打者の力強くスイングするところと弱点とを見ながら投げ続けた。6回裏のエラー(川相)? エラーをしようと思ってするわけじゃない。エラーは相手も勝とうとしているその気迫で起こるもんだ。それよりもマックが本塁打してオレを助けてくれたじゃないか」

 ガルベスの言葉通り、マックには最敬礼だ。6回の5号3ランは4月25日の広島戦の3号、5月6日、広島戦の4号に続き、ガルベスの勝利を呼び込む3発目。さらにこの2ゲームではマックがスーパープレーでガルベスの危機一髪の場面を救っている。

 「なぜ、ガルベスの時に打つか? それは巡り合わせとしか言いようがない。オレの調子が良くなってきた時にはガルベスの先発日になる。不思議なもんだ」とマック。

 大リーグのツインズ時代にバット・マホームズ投手が投げる時には本塁打を量産したが「毎日、ガルベスが投げてくれればいいな」とニヤリ。

 「マックも打ったし、今日は外国人コンビですね」と長嶋監督。一茂の騒ぎの後の大事な試合を勝って、オヤジの役目もひとまず果たした。これで4位浮上。あと2戦を勝ち、まず勝率5割復帰だ。(林 直樹)

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