巨人6000勝の軌跡~4100勝 主砲・落合が一発で決めた!25試合105打席ぶり11号

阪神-巨人22回戦、最後を締めた橋本は村田捕手と握手
阪神-巨人22回戦、最後を締めた橋本は村田捕手と握手

 巨人が19日の阪神との開幕戦(東京ドーム)に勝利し、球団通算6000勝を達成した。

 スポーツ報知では、「巨人6000勝の軌跡」と題して、1000勝から100勝ごとの節目勝利を、当時の記事で振り返る。

 * * *

◆巨人1―0阪神(1994年8月14日・東京ドーム)〔勝〕槙原20試合9勝5敗〔敗〕仲田19試合7勝5敗〔セーブ〕橋本35試合2勝2敗3セーブ〔本〕落合11号(仲田・4回)

 もう逃すわけにはいかなかった。重苦しい0行進が続いた4回だ。打席に向かう落合の視線は猛虎党で黄色く揺れる左翼席しか見えなかった。

 「オレが決める」明らかな一発狙いの懐に飛び込んできた左腕・仲田のストレート。「高さ? 分からん。見えてないよ。見えてれば、もっと飛んでたさ」というセリフは本心かもしれない。ボール球だった。それでも強引に振り抜いたバットには、主砲のプライドが目いっぱいに詰め込まれていた。

 「結局はオレと松井だ。どっちかが打てば、打線がキチッとした線になる」大事な場面で狙いを絞り込みながら、何度打ち損じたことか。それがチームの歯車までも狂わせた、というのだ。

 狙い打った25試合105打席ぶりの11号は、2つの大きな意味を持つアーチだった。「詰まったけど、あのコースは詰まりながら打たないと、(打球が切れるから)難しいんだ」自分のバッティングが出来なかった主砲が、久々に“落合流”のスイングを取り戻した。

 そして何よりも勝負を決する一発だ。今季5度目の「イチゼロ勝利」のうち、落合がその貴重な1点を叩き出したのがこれで3戦目となる。

 「少ないなあ」と背番号60は苦笑いを見せた。だが、長嶋監督は「全員が打たされて仲田の術中にはまる中、あそこで狙い球を絞ってプルする。さすが落合です」4番復活の一打は打“線”復活の一打でもあるのだ。

 16日からはマッチレースの様相を呈してきた中日との直接対決3連戦。「中日も勝ったんだって? いよいよだな、当面のライバルと」と勝利監督インタビューの最後に決戦ムードを漂わせて力コブを作ったミスター。

 そして復活の主砲のセリフも頼もしい。「ヤマはまだ先と思っている。でも叩きには行きますよ」―。(鷲田 康)

巨人

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請