【メディカルNOW】「マスク熱中症」昨年を上回る救急搬送、先々週は2・6倍

救急車
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 人は呼気で放熱し、鼻や口元の皮膚からも放熱しているのだが、マスクでその放熱ができなくなれば体温が上昇して熱中症のリスクが高まる。

 マスクをしていないと口元の温度は36度前後だが、マスクをすると39~40度に上昇し、心拍数と呼吸数が1割増えるというデータもある。

 総務省消防庁は熱中症で救急搬送された人数を毎週発表しているが、先々週(8~14日)は全国で1586人が搬送された。昨年同期は612人だったので、2・6倍の人が搬送されたことになる。

 そのため今年の救急搬送は感染予防の対策が必要になり、医療体制にかかる負担が大きくなる。熱中症は予防できる病気なので、自分と医療体制を守るためにも予防を徹底したい。

 例年、熱中症を発症する場所の約4割が自宅だ。自宅でマスクは必要ないが、暑ければエアコンを使う。睡眠中の熱中症も多いので、熱帯夜はエアコンを入れ、寒くなれば布団をかける習慣をつけるといい。

 屋外では、人と十分な距離(2メートル以上)を確保できる場合はマスクを外してもよいとされている。そこでオススメしたいのが日傘だ。日傘は直射日光を遮るので体感温度を下げてくれて、しかも周りの人と距離をとれるのでマスクを外すことができる。「日傘男子」が増えているが、炎天下では多くの人が日傘を差せばマスクをせずに済むだろう。新型コロナと熱中症の両方から身を守る夏を無事に乗り切っていただきたい。(医療ジャーナリスト・田中 皓)

社会

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