掛川西、代替大会は3年生の思い出づくりじゃない、全学年で「最後まで競争」

掛川西の3年生
掛川西の3年生

 コロナショックから立ち直った掛川西(静岡)が、名門の底力を見せる。甲子園中止が正式発表された5月20日、ナインはどん底だった。「この学校を選んだのも、苦しい練習をしてきたのも全部甲子園のため。自分も含めて相当衝撃を受けました」と安藤祥吾主将(3年)。3年生は同日から3日間、テレビ会議アプリ「Zoom」でミーティングを実施。それぞれが思いをはき出し切った後、「掛西のためにできることを全力でやる」と思いを一つにした。

 休校期間を経て、6月1日に約3か月ぶりに全体練習を再開した。代替大会(7月11日開幕)開催が発表されると、大石卓哉監督(40)に「3年生だけの大会にしたくない。最後まで競争したい」と直訴。思い出作りのために3年生を全員ベンチ入りさせるのではなく、全学年での現状のベストメンバーで戦うことを訴えた。意をくんだ指揮官は「毎日紅白戦」を提案。雨天時も室内練習場で行い、監督が打球を見て「ヒット」「遊ゴロ」などと判断し、全野手の打率、全投手の防御率を記録しながら、し烈なサバイバルを繰り広げている。

 大石監督が正遊撃候補に挙げる大畑涼介内野手(3年)は出塁率6割、打率4割超をマーク。入学時60キロだった体重は毎日間食で10個のおにぎりを食べ続けた結果、77キロまで増えたという。休校期間は欠かさず500スイングを続け「かなりパワーが付いてきました」と自信をのぞかせた。

 昨夏は2回戦で島田商に敗退。安藤主将は「やるからには県のてっぺんを狙う」と表情を引き締めた。(武藤 瑞基)

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