【手記】張本智和、小4で教えてくれた「今一番の武器」チキータ…お父さんありがとう

04年、張本智和(右)の1歳の誕生日を祝う父・宇さん(本人提供)
04年、張本智和(右)の1歳の誕生日を祝う父・宇さん(本人提供)

 21日に「父の日」を迎えるにあたり、卓球男子世界ランク4位で東京五輪代表の張本智和(16)=木下グループ=がスポーツ報知に、コーチを務める父・宇さん(50)への感謝の手記を寄せた。(取材・林 直史)

 2歳で卓球を始めた頃から今日まで、ずっと一番近くで教えてくれたのがお父さんでした。あまり怒られることもなく、ずっと優しく指導してもらっていたので、自分も卓球を好きになれたし、ここまで続けられたと思います。今も学校や練習場への送り迎えだったり、卓球も生活もサポートしてもらっています。

 技術面で今に一番生きているのは、小学4年生の頃に教えてもらったチキータ(台上のボールに対するバックハンドドライブ)です。その頃、世界で(ロンドン五輪王者の)張継科選手とか、中国の選手がチキータをしていたので、お父さんが動画を見て、「少しずつやってみよう」と言われたことがきっかけでした。手首をしっかり使って打つことだったりを教わって、今、一番の武器になっています。

  • 17年、ジュニア男子準々決勝敗退で泣き崩れる張本(右)を慰めるコーチの宇さん

    17年、ジュニア男子準々決勝敗退で泣き崩れる張本(右)を慰めるコーチの宇さん

 印象に残っている試合は2016年の世界ジュニア選手権の決勝戦です。(5歳上の韓国・趙勝敏は)勝てる相手ではなかったんですけど、ベンチのお父さんから試合中に「あまり攻めても勝てないから、しっかり守って1点ずつ返そう」と言われて、逆転勝ちできました。ベンチコーチがいなかったら、絶対に勝てない試合だったと思います。

 内容はどうであれ、勝つことで自信がついたなっていう感覚もありました。世界で戦うことへの自信がつき始めた試合だったと思います。それがあって(翌年の)世界選手権に選んでもらうこともできましたし、18年の全日本選手権の優勝もうれしかったですけど、一番思い出深い試合です。

 東京五輪は来年に延期になりました。最初は「今年試合がしたかった」っていう悔しさがありましたが、また1年間練習して強くなれるということを考えて、今年以上に強くなった自分でプレーしたいなと思います。自分は他の選手より若いので、フィジカル的にも大きなマイナス面はない。そこはプラスにとらえていきたいです。目標はやっぱり、変わらず金メダル。今までずっと育ててくれた両親にも、一番大きな舞台でメダルを取って見せてあげることが、自分に一番できることだと思っています。(張本 智和)

 ◆仙台の実家で練習

 〇…張本は3月から地元の仙台市に戻り、オンラインで高校の勉強に取り組みながら、実家の卓球場で練習を続けている。「感覚的には悪くないと思っています」。22日から再開されるナショナルチームの合宿は7月から合流予定。27日の17歳の誕生日を前に「18歳で五輪を迎えるためにも、もっと練習を頑張って、要所で今までよりも頭を使ってプレーができる1年にしたい」と決意を語った。

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17年、ジュニア男子準々決勝敗退で泣き崩れる張本(右)を慰めるコーチの宇さん
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