高橋文哉、僕も仮面ライダー恋しかった…「ゼロワン」通常放送再開へ

「夢」について語った高橋文哉(カメラ・橘田 あかり)
「夢」について語った高橋文哉(カメラ・橘田 あかり)
仮面ライダーゼロワン(C)2019 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
仮面ライダーゼロワン(C)2019 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 新型コロナウイルスの感染防止策で撮影を一時休止していたテレビ朝日系「仮面ライダーゼロワン」(日曜・前9時)が、21日から通常放送を再開する。今回の「R」は、主人公の仮面ライダーゼロワン/飛電或人(ひでん・あると)を熱演中の俳優・高橋文哉(19)が登場。身も心も仮面ライダーに染まった1年を通じて感じた「夢」について語った。(ペン・宮路 美穂、カメラ・橘田 あかり)

 念願の再開。令和初のライダー・ゼロワンの歴史が再び動き出す。

 「再開された時は『やっとか…』と少し感慨深い思いでした。久しぶりに現場に入った時、スタッフさんが『再開です。アルコール消毒やマスク、フェースシールド、大変ですけど頑張っていきましょう』と声を出してくれた。もう一回クランクインした気分になりました」

 収録は感染防止のガイドラインに沿って実施。通常通りにいかないこともあるが、それでもカメラの前に立つのは楽しい。「この間、久しぶりに変身解除からはいつくばって、体をボコボコにするシーンがあった。終わった後の手がヒリヒリしていて…。その痛みが、或人をやってるな、少しでも近づいてるなっていう感じがしてうれしかった」と喜びをかみしめている。

 外出自粛期間中は、あえてゼロワンのことを考えないようにしたこともあった。「最初は体を休めようと思って、台本もオンエアも見ることなく、やりたい事を好きなようにする時間にしていました。でも1週間もすると、やっぱりゼロワンが恋しくなってきて…。台本を読み始めたり、本編を見始めたり。毎日朝起きてすぐと夜寝る前に1回ずつ、必ず台本を読んで(セリフを)入れていくようになりました」と自然とライダーモードになったという。「レギュラーメンバー7人でリモートで集まって、3時間語ったこともありました。『何してるの?』とか情報交換したり、最後には絵しりとりをしたり。楽しかったです」

 本放送は5月10日の第35話で一時休止。不安もあった。「毎週SNSの反響を聞いたり、感想を頂いて反省点を見つけたりするのが日曜朝の“日課”だったので、来週から止まるとなった時に『皆さんがどう思うんだろう』という思いはありました。でもいざ特別編になった時に『賢明な選択』『安心して休んで』と言ってくれるお声が多くて本当にありがたかった。次に新作を届ける時にはいいものを作りたいという気持ちも強くなりました」

 緊急事態宣言中は、過去の仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズでヒーローを演じてきた先輩たちも、SNSで子供たちを励ますコメントを発信していた。「ヒーローはずっとヒーローなんだな、って思いました。僕も、(コロナ禍が)本当に落ち着いて、直接会う機会ができた時は子供たちに『あの時頑張ってくれてありがとう』と言いたいって思います。お父さん、お母さんたちから『うちの子が家で変身してます』とメッセージ来るんです。子供たちにとっては外に出られないことはストレス。その中で、日常にゼロワンがあるのはすごくうれしいですね」

 劇中で高橋が演じるのは人工知能搭載人型ロボット「ヒューマギア」の開発・製造する企業「飛電インテリジェンス」の社長(現在は飛電製作所の社長)・飛電或人。昨年撮影が始まり、「或人でいる時間と僕自身でいる時間の割合は8対2ぐらい。1年前の僕と比べたら、素のテンションがボルテージ上がってるなと思う」と、或人の人生を自らにも重ね合わせ、ここまで走り続けてきた。

 或人はことあるごとに「夢」というセリフを口にする。「この1年間で僕は、『夢』って言葉をめちゃくちゃ言ってきた。夢があるとこんな未来があるっていうのは或人が教えてくれた部分。僕もこの先、夢を持ち続けたいと思いましたし、同時に夢を持っている人を支えられたらとも思っています」

 高橋の人生にとって、最初の「夢」は人の笑顔だった。小さい頃は、料理人になりたかった。「家の手伝いをするのが好きで、母に料理を作った時に『おいしい』って笑ってくれた。作る度に誰かが喜んでくれて、『これ、不特定多数の人に喜んでもらったらどれだけうれしいだろう』って思ったんです」。調理師の資格が取れる高校に進学。入試で提出した作文のテーマも「夢」だった。

 高校2年の時に、知人の勧めで芸能界への扉が開いた。「小さい頃に『テレビの中に入りたい』って憧れた事を思い出して、これだったら料理とは違う形でも人を笑顔にできるなって思いました」と新しい夢を追いかけることを決めた。

 演技経験もほとんどないまま飛び込んだ仮面ライダーの世界。「最初は恥じらいや不安、プレッシャー、いろんなものに押し潰されそうだった」。第1話の変身シーンは、テイク30近くまで重ねた。「帰って悔しくて、変身ポーズを何回も練習しました」

 ある時、関係者から「何も感じなくていいから、とにかく楽しみな」と言われ、心が軽くなった。「楽しんで、やりたいようにやっていたら監督さんやスタッフさんが『よかったじゃん』と評価してくれる事も増えた。意見をもらっても、その意見にプラス1して返すと喜んでくれた。もっとこうしようって、どんどん楽しくなっていきました」。共演者やスタッフとの呼吸を感じながら、毎テイクを大事に重ねている。

 周囲の力を信じながら進んでいく高橋の姿は、或人ともリンクする。「今までのライダーって、主人公が突っ走って周りが支えていく形だったと思うけど、『ゼロワン』はみんなが個々の道や自分の思いを持って走っていく中で、或人も思いを持ちながらみんなを押しているイメージで、最終話までずっとそうなんじゃないかな、って僕は思ってます」と語る。

 放送が再開され、最終話まで怒涛(どとう)の展開が待ち受ける。「今後は皆さんの期待をさらに上回るストーリーになっていくと思います。仮面ライダー個々がどんな思いを持っているかも注目してもらいたいですし、或人個人としても、人生のグラフが大きく変わっていく部分もあるので楽しんでもらえたら」と呼びかける。「高橋文哉個人としては、限界を決めず、いろんな作品に挑戦したい。老若男女に知ってもらえる存在になりたいですね」。一人でも多くの笑顔に出会うため、少しずつ歩みを進めていく。

 ◆高橋 文哉(たかはし・ふみや)2001年3月12日、埼玉県生まれ。19歳。高校時代に芸能活動を開始し、昨年9月スタートの「仮面ライダーゼロワン」の主人公に抜てきされる。趣味はボウリング、ダーツ。特技はフレンチ料理。身長176センチ。血液型B。

 ◆再開21日は最強の敵の過去

 5週にわたる特別編を経て新作の放送が再開される21日のオンエアは、今後の展開のカギを握る第35・5話「ナニが滅亡迅雷を創ったのか?」。完全復活を遂げ、或人のもとに立ちはだかる「滅亡迅雷.net」の謎めいた過去をひもとく内容で、或人の秘書・イズにそっくりのアズが再登場する。或人が今後立ち向かっていく最強の敵が描かれる。

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