【セ】〈1〉DeNA〈2〉巨人〈3〉中日〈4〉阪神〈5〉広島〈6〉ヤクルト
【パ】〈1〉楽天〈2〉ソフトバンク〈3〉西武〈4〉オリックス〈5〉ロッテ〈6〉日本ハム
今年は例年以上に開幕ダッシュが欠かせない。試合数が少なく、後半でまくるのは難しい。交流戦や球宴期間での気分転換もできない。CSがないセ・リーグは、終盤に下位にいるチームが来季に向けた戦いに転じることもありそうで、上位と下位の差が開くだろう。開幕から30試合で、早くもシーズンの4分の1を消化することになる。その時点で上に立つチームがそのまま優位に進めるのではないか。
その点で巨人に不安を覚える。坂本が入院を余儀なくされた。開幕に間に合ったとしても、体力的に持つか。休んでいたツケが回ってこないか。巨人は坂本のチーム。坂本がコケると…。
DeNAは、米大リーグに移籍した筒香の穴を新外国人のオースティンが埋める。救援を含めて投手陣もそろってきた。
パ・リーグは、楽天が、勝たなきゃいけない、というぐらい補強した。鈴木大、涌井、牧田らを獲得。投手陣のコマがそろい、打線も破壊力がある。ソフトバンクは内川、松田宣ら主力が年齢を重ね、勤続疲労が心配。デスパイネ、グラシアルが来日できないことも、出遅れの不安材料だ。
練習試合は打高投低だった。特に勝ちパターンの救援投手が打たれる場面が目についた。これは無観客の影響ではないか。リリーフは本来、スタンドが盛り上がる中で、ブルペンから球場に出ていく。だが今は、そうした高揚感がない。戸惑ったまま投げているように思う。無観客試合に慣れるかも、シーズンを占う大事な要素になりそうだ。