【こちら日高支局です・古谷剛彦】世代わずか2頭のグロリアスノア産駒が門別と川崎でともにデビューV

スポーツ報知
デビュー勝ちしたヨカヨカ

 6月13日の阪神5R・2歳新馬戦でヨカヨカ(牝2歳、栗東・谷潔厩舎)が差し切り、九州産馬が一般の新馬戦で勝利を収めて話題を集めた。生産者の本田土寿さんに連絡すると「多くの方から祝福の電話を頂き、感動しました」と話していた。

 同馬の母ハニーダンサーが浦河から熊本にある本田さんの牧場に移って最初に産んだローランダー(牝3歳、栗東・湯窪幸雄厩舎)は、1勝クラスで堅実に駆けている。デビュー当初に比べて、馬体は20キロも成長した。「ハニーダンサーの子は、どこかのタイミングで急激に成長するんですよ。ヨカヨカも5月生まれもあるんでしょうが、ここに来てグンと良くなったようです」と本田さん。

 ヨカヨカの半妹となるカンパニー産駒の牝馬が、6月23日の九州1歳市場に上場される。本田さんは「バランスが取れて良い馬ですよ。上の2頭も九州市場で取引されました(ローランダーは200万、ヨカヨカは340万)が、成長力のあることは姉たちが示してくれていますので期待しています。九州市場の前に、九州産馬が新馬を勝つことは珍しいことですし、うちの馬だけでなくこの市場が盛り上がってくれればと思います」と話す。九州1歳市場は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、インターネットせり市場を運用する。午後1時から午後3時までの間に限り、上場馬20頭すべての入札が可能となる。

 そして、先週は門別と川崎で、グロリアスノア産駒が新馬勝ちを収めた。10日の門別4Rではグロリアスルカ(牡2歳、北海道・田中淳司厩舎)が2番手から抜け出し、2着馬に6馬身差をつける圧勝で1番人気に応えた。12日の川崎2Rでは、デルソーレ(牡2歳、川崎・加藤誠一厩舎)が断然人気馬との追い比べを制してみせた。

 グロリアスノアは10年の根岸Sと武蔵野Sを勝利し、ジャパンカップダートではトランセンドの首差2着に健闘した実績がある。プリサイスエンドの貴重な後継種牡馬だが、初年度の3歳が1頭、2世代目の2歳が2頭、1歳世代も1頭のみ。今年の種付けは、わずか2頭しかいない。その状況で、同じ週にレベルの高い門別と南関東でそれぞれ新馬勝ちを果たしたことで、種牡馬としての存在感をアピールした。けい養する辻牧場の辻助さんに話を伺うと「グロリアスルカはうちの生産馬で、能検でも動きが目立っていました。期待通りの走りで勝ち上がってくれたので、今後も楽しみです。川崎のデルソーレは新冠の村本牧場さんの生産でしたが、レースを観た勝ちっぷりから、距離が延びて楽しみな馬だと感じました。来年も種牡馬を続ける上で、2頭とも新馬を勝ったのはすごいことですし、大変うれしく思います」とのことだった。

 初年度唯一の産駒であるレッドシリウス(牡3歳、栗東・千田輝彦厩舎)は、2戦目で5着に食い込むなど中央の舞台で初勝利を目指している。

 わずかな頭数しかいない種牡馬産駒や、九州産馬がデビュー勝ちを果たした1週間。このような馬たちはファンを魅了し、競馬人気に貢献する可能性が高い。僕らマスコミにとっても、うれしいニュースだった。(競馬ライター)

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