【きょう開幕】和歌山競輪GI第71回高松宮記念杯競輪・東西注目選手(村上博幸、佐藤慎太郎)

西NO1マーカーの村上。強力近畿勢を束ねて上位独占へ
西NO1マーカーの村上。強力近畿勢を束ねて上位独占へ

 伝統の東西対抗戦、第71回「高松宮記念杯競輪」は、18日から和歌山競輪場で開催される。GI初開催となるオレンジバンクに、S級の精鋭が覇を競う注目の一戦。スポーツ報知では18日まで5回に分けて東西の注目選手を紹介。

■村上 博幸(41)=京都・86期=S級S班
 西日本を代表する追い込み型として、今年も存在感を見せている。昨年10月の前橋「寛仁親王牌」では、三谷竜生を差して優勝、4度目の「KEIRINグランプリ」出場を果たした。今年は年頭の和歌山記念、続く高松記念で決勝進出、さらには2月豊橋「読売新聞社杯全日本選抜」でもファイナリストに名を連ねた(7着)。

 だが、その後は新型コロナウイルス感染症の影響で、出走に向けて仕上げては中止、中止…。先月末の豊橋「全プロ記念」も1か月ぶりの出走だった。「最初から1か月空くと分かっているなら、やりたいこともできるんだろうけど。トレーニングジムが使えなかったり、多少の影響はあった」中で迎えた初戦は三谷竜生に乗って3着。翌日の「スーパープロピストレーサー賞」は単騎で戦ったが、諸橋愛を押し込んで落車させ、失格と判定された。

 レース勘と脚力については「初戦は久々のせいか、目がついていかなかった。見て少し考えてしまった。このクラスのレースに対応していくのが常に課題だが、それはできていると思う」と自己分析。その上で、「どんな状況でも受け入れて対処していかないと。それがベテランだから」と、経験値をフルに発揮して難局を乗り切ろうとしている。磨きをかけた差し脚で、タレント豊富な近畿をまとめていく。

 ◆村上 博幸(むらかみ・ひろゆき)1979年4月15日、京都市生まれ。41歳。花園高卒。兄・義弘(73期)の後を追い、日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)86期生として、2001年8月の奈良でデビュー(1、1、1着)。2010年松戸「日本選手権」でG1初制覇。同年静岡「SSシリーズ風光る」、立川「KEIRINグランプリ」を勝って賞金王とMVPに輝く。G1は他に14年高松「読売新聞社杯全日本選抜」、19年前橋「寛仁親王牌」でV。166センチ、69キロ、太もも62センチ。血液型O。

■佐藤 慎太郎(43)=福島・78期=S級S班

  • 昨年のGP覇者・佐藤。いぶし銀の走りで魅せる
  • 昨年のGP覇者・佐藤。いぶし銀の走りで魅せる

 いぶし銀のバイプレーヤーが、とびきりの光を放った。13年ぶりの出場となった昨年の立川「KEIRINグランプリ」。新田祐大のトリッキーな動きにきっちり付け切って、ゴール前で伸びてV。2019年の賞金王とMVPに輝いた。「自分はこの年だし、追い込み型だから、競輪界を背負っていくような役割は若い人に任せますよ」と冗談ぽく語るが、やはり追い込み型がしっかりしないとライン戦は成り立たない。グランプリの栄冠は、脇役に徹してきた佐藤へのご褒美だった。

 今年からは常に白のチャンピオンユニホームで戦っているが、意識もスタイルも変わることはない。2月の「読売新聞社杯全日本選抜」でもしっかり勝ち上がって、決勝は自身が「最強」と認める平原康多の番手を得た。松浦悠士―清水裕友の中国作戦に屈したが、佐藤も平原に食らいついて4着と、王者の存在感をアピール。昨年以上にレースの精度は上がっているように見える。

 直前の豊橋「全プロ記念」では6、4着に終わったが、新型コロナウイルス感染拡大による開催中止で、自身約2か月ぶりのレースだったことも響いたか。「追い込み型はレースを走らないとダメだから。練習はロード中心にやれていたんだけどね」。ならば今回は上積みは確実にあるはず。王者の白ユニホームが、再び輝く時が来た。

 ◆佐藤 慎太郎(さとう・しんたろう)1976年11月7日、福島・塙町生まれ。43歳。学法石川高卒。日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)78期生として96年8月に平でデビュー(1、5、1着)。2003年高知「読売新聞社杯全日本選抜」でG1初制覇。G2は04年高松「共同通信社杯」、05年「ふるさとダービー武雄」でV。43歳にして13年ぶりの出場となった昨年の立川「KEIRINグランプリ」を制し、初の賞金王とMVPに輝いた。165センチ、80キロ、太もも61センチ。血液型AB。

■高松宮記念杯競輪・勝ち上がり展望
 【東】オールラウンダーとして関東を引っ張る平原康多(埼玉)が中心。過去2Vと大会相性もいい。パワフルな自力と仕掛けの的確さに加え、番手を回ればヨコの動きもできる。今回は若手の鈴木竜士(東京)や吉田拓矢(茨城)らとの連係が可能で、追い込み勢では諸橋愛(新潟)、木暮安由(群馬)らも好調。充実の布陣で上位独占を狙う。

 南関勢は郡司浩平(神奈川)が戦線に戻ってくる。スピードが魅力の松井宏佑(神奈川)や、岩本俊介(千葉)、渡辺雄太(静岡)ら自力型の層も厚い。好連係で打倒・関東をもくろむ。

 新田祐大(福島)が実戦復帰する北日本。GP覇者の佐藤慎太郎(福島)や、新山響平(青森)らも動きは活発だ。3月の福井「ウィナーズカップ」で決勝に進んだ高橋晋也(福島)も要注目。

 【西】現在、輪界最強タッグと言われるのが中国の清水裕友(山口)と松浦悠士(広島)。前後はその時々だが、番手を回った方がほぼ1着を取っている。四国の原田研太朗(徳島)、太田竜馬(徳島)らとの連係も見込め、戦力は充実している。

 近畿は脇本雄太(福井)の参戦が心強い。三谷竜生(奈良)の復調も目を見張る。ベテラン・村上義弘、博幸(京都)兄弟や古性優作(大阪)、地元の稲毛健太(和歌山)らも気合十分だ。

 昨年覇者の中川誠一郎(熊本)を擁する九州は参加人数が少ないが、山田英明(佐賀)や園田匠(福岡)ら、穴向きの選手が顔をそろえた。中部は浅井康太(三重)が中心。援軍はやや手薄だが、深谷知広(愛知)、柴崎淳(三重)らの機動力型を味方に勝負に出る。

西NO1マーカーの村上。強力近畿勢を束ねて上位独占へ
昨年のGP覇者・佐藤。いぶし銀の走りで魅せる
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