巨人6000勝の軌跡~1300勝 大友5勝目「広島キラー」の本領発揮

巨人-広島 5勝目の大友工投手  1956年4月17日
巨人-広島 5勝目の大友工投手  1956年4月17日

 巨人が19日の阪神との開幕戦(東京ドーム)に勝利し、球団通算6000勝を達成した。

 スポーツ報知では、「巨人6000勝の軌跡」と題して、1000勝から100勝ごとの節目勝利を、当時の記事で振り返る。

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◆巨人3-2広島(1956年4月17日・後楽園)〔勝〕大友5勝1敗〔敗〕宗近1敗〔本〕広岡(広島)1号(大友)

 阪神戦を境に巨人打線もそろそろ当たりをつけたかと思ったが、やっぱりまだ打てない。大友を苦手とし続ける広島を、昨シーズンの実績通り大友が抑えたからいいようなものの、宗近、山田という広島の、2、3年生組から点を取るのに散々苦しんだ。

 その上9回、風のイタズラで1点差に詰め寄られたのだから、水原監督も随分肩の凝った試合だったろう。

 巨人2回の得点も無死で川上が右中間深く三塁打、樋笠が四球で一、三塁とし、リリーフに立った山田の暴投で川上が、さらに門前の捕逸で樋笠がかえったものである。

 川上の1打は1回を鮮やかに3者凡退に切って取ったサウスポー宗近が、有利なはずの川上に真ん中、それも高めに投げ込んだ速球をたたいたものである。

 試合が終わって宗近は「サインは内角の低めだったんですがね。それほど怖いと思って投げたわけではないのに、あんなコースに行ってしまった。左打者ですか? 有利なはずなんですが、僕はかえって右打者の方がやりやすいんですよ」と言いながら頭をかいていた。煎じ詰めれば川上の貫禄勝ちというところなのだろう。

 そして6回には四球、二盗の加倉井を2死から土屋が三遊間をきれいに破って迎え3点目を挙げたが、その土屋の安打が3本目という巨人打線の低調さである。門田が低めへ沈むような速球を決め、また思い切ったコースにカーブを投げ込んで来る、それほど変化のないピッチングに凡ゴロを繰り返した巨人であった。

 広島は8回2死から広岡が左翼席に打ち込み、9回にはこれも2死から平山が中前安打、小鶴が遊越強風安打した、一、三塁に門前の捕前強風安打で1点を加えたが、そうラッキーが続くわけはなし後続を断たれて敗れた。7回まで大友の浮き沈みする変化球に球の上をたたき、あるいは詰まってフライを打ち上げるなど二塁を踏んだのはそれまでただの1度と言う有りさまでは敗戦も当然。(山下)

巨人

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