潮崎豪、三沢光晴さん命日翌日に齋藤彰俊を倒しV2達成「誇りに思います」…6・14テレビマッチ全成績

スポーツ報知
齋藤にエメラルド・フロウジョンを決める潮崎(写真提供:プロレスリング・ノア)

 ◆プロレスリング・ノア「NOAH“GO FORWARD”powered by ABEMA」(14日・ノア特設アリーナ)

 プロレスリング・ノアは14日午後7時から「ABEMA」でテレビマッチ「NOAH“GO FORWARD”powered by ABEMA」を放送した。メインイベントで、GHCヘビー級王者・潮崎豪は、齋藤彰俊を29分22秒、豪腕ラリアットで沈め2度目の防衛に成功した。

 2009年6月13日、広島県立総合体育館グリーンアリーナでノアの創始者、三沢光晴さんが試合中の事故で46歳の若さで急逝した。三沢さんの最後の試合で潮崎は、パートーナーとしてリングに立ち、齋藤はバイソン・スミスさん(故人)とのタッグで偉大なレジェンドと対戦した。

 あれから11年。三沢さんの命日の翌日に潮崎と齋藤は、ノアの最高峰GHCヘビーのベルトをかけて戦った。新型コロナウイルス感染症の影響で観客の前での試合ではない。無観客のテレビマッチだったが、三沢さんが設立したノアは今年で旗揚げ20周年。2人にとって、この6月に三沢さんが魂を込めて創設した「GHC」をかけて戦うことに意味があった。それは、あの日の広島のリングに立っていた2人だけが分かる聖域であり、11年を経た今、新たな航海へ出るケジメの戦いでもあった。

 4月に急性虫垂炎を発症した潮崎は、4月19日以来、およそ2か月ぶりの試合だった。序盤は、そんなハンデがあった王者を齋藤が容赦なく右腕を攻めまくった。厳しい苦境を強烈なチョップで打開した。三沢さんの必殺技「エメラルド・フロウジョン」で追い込めば、齋藤は、天を指さし王者へバックドロップを叩き込んだ。壮絶な戦いは、潮崎の豪腕ラリアットで終止符を打った。

 試合後のリングに勝者も敗者もなかった。潮崎と齋藤だけが描ける世界があった。だからこそ、リング上で齋藤は「負けはしたけど、一言だけ言いたい。シオ、ありがとう。ありがとう、ありがとう。これで負けたけど、オレ、次に進むよ。お前、最高のチャンピオンだよ。シオ、ありがとう」と感謝の言葉を送った。王者は「齋藤さん、6月にそしてこの日にあなたとこのベルトをかけて戦えたこと、誇りに思います。魂感じました。ありがとうございました」と頭を下げた。そして、テレビカメラの向こうにいるファンへ「ノアには、魂のこもった戦いがあります。その魂を消さないよう、このリングは今後もずっと動き続けていきます。画面の向こうのみんな、ノアを見ていてくれ。今日はありがとう。このリングには潮崎豪がいる。I am NOAH」とメッセージを送った。

 バックステージで潮崎は「オレはこの戦いに誇りを持っています。齋藤彰俊としか、この試合はできなかった。単なる戦いじゃない。ただのGHCタイトルマッチじゃない。2人にしか分からない戦い、それに込める思いをぶつけるだけだった」と吐き出し、「6月の日にこうして齋藤彰俊と向かい合う、このことをオレも望んでいたし魂を感じることができた。オレは復帰戦だけど、このリングに立てたことは良かった」とかみしめた。

 潮崎と齋藤は「三沢光晴」という名前を最後まで口に出すことはなかった。偉大な先駆者への思いを、すべてリング上での戦いで2人はファンに問いかけた。それは、言葉でなく試合でファンにプロレスの凄さ、すばらしさを訴え続けた「三沢イズム」でありノアの魂だった。

 最後に潮崎はこう言った。

 「みんなに会えるのはあと少しだと思う。それまでこのベルトを守ります。このベルトを持ってみんなと会場で会いたいと思います。I am NOAH」。

 新型コロナで中止となっている興行再開への決意。今年の6月は、新しい航海の始まりとなった。

 全成績は以下の通り。

 ▼GHCヘビー級選手権試合

〇王者・潮崎豪(29分22秒、豪腕ラリアット→片エビ固め)挑戦者・齋藤彰俊●

 ▼スペシャル6人タッグマッチ

武藤敬司、〇丸藤正道、望月成晃(22分55秒、パーフェクトキーロック)清宮海斗、谷口周平、モハメドヨネ●

 ▼GHCナショナル選手権試合

王者・中嶋勝彦(19分38秒、スリーパーホールド→レフェリーストップ)挑戦者・井上雅央●

 ▼6人タッグマッチ

〇杉浦貴、桜庭和志、レネ・デュプリ(19分20秒、フロントネックロック)マサ北宮、稲村愛輝●、征矢学

 ▼GHCジュニアヘビー級選手権試合

王者・鈴木鼓太郎(24分00秒、スーパーマスドライバー→エビ固め)挑戦者・小峠篤司●

 ▼6人タッグマッチ

〇原田大輔、タダスケ、YO-HEY(19分29秒、片山ジャーマンスープレックス)小川良成、HAYATA、岡田欣也●

 ▼6人タッグマッチ

ケンドー・カシン、〇カズ・ハヤシ、NOSAWA論外(16分30秒、パワープラント→片エビ固め)拳王、覇王●、仁王

 

 ▼タッグマッチ

〇大原はじめ、吉岡世起(15分27秒、ムイビエン)ブラック・スパイダー、SUSHI●

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