【開幕まであと3日】和歌山競輪GI第71回高松宮記念杯競輪・東西注目選手(郡司浩平、松浦悠士)

久々の実戦となる郡司。悲願のタイトルへ機は熟した
久々の実戦となる郡司。悲願のタイトルへ機は熟した

 伝統の東西対抗戦、第71回「高松宮記念杯競輪」は、18日から和歌山競輪場で開催される。GI初開催となるオレンジバンクに、S級の精鋭が覇を競う注目の一戦。スポーツ報知では18日まで5回に分けて東西の注目選手を紹介する。

■郡司 浩平(29)=神奈川・99期=S級S班
 走りたくて、うずうずしている。新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止が相次いだ競輪界では、すべての選手が同じ気持ちだっただろう。だが、郡司の場合は少々事情が違う。今年初戦の立川記念準決勝で落車失格、そのペナルティーで5月はあっせん停止だったのだ。

 本来ならば、静岡「日本選手権」も棒に振って、ライバルに賞金面で大きな差をつけられていたところだったが、「日本選手権」も中止に。そのため、現在の賞金ランキングは7位。今年のG1優勝によるグランプリ出場枠は最大で5。つまり、4人は賞金上位者が選ばれることになるため、ランク上位をキープできているのは大きい。

 とはいえ、実戦を走ったのは4月26日の武雄記念決勝が最後。3連勝で勝ち上がり、決勝は松浦悠士の動きに乗る形になったが、抜けず2着。「松浦がうまかった。最終バックで仕掛けたかったが、見てしまった」と悔しがったが、出来自体は抜群だっただけに、今回も十分期待できそうだ。

 思えば郡司がブレイクするきっかけになったのは、2016年の名古屋「高松宮記念杯」。G1初決勝で2着に入り、タイトルは手の届く目標になった。それから4年。2度のG2制覇を経験し、今年はS班で迎えることに。頂点に立つ準備はできている。

 ◆郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年9月4日、横浜市生まれ。29歳。市立横浜商高卒。日本競輪学校99期生として、2011年1月の川崎でデビュー(2、1、8着)。17年高松「ウィナーズカップ」、19年松阪「共同通信社杯」でG2を2勝。昨年の立川「KEIRINグランプリ」初出場を果たした。父・盛夫さん(50期)は元選手。167センチ、80キロ、太もも62センチ。血液型A。

■松浦 悠士(29)=広島・98期=S級S班

  • 今年も好調な松浦。縦横無尽の走りで頂点へ駆け上がる
  • 今年も好調な松浦。縦横無尽の走りで頂点へ駆け上がる

 新型コロナウイルス感染症の影響もあり、松浦もまた順調に走れているわけではないが、成績を見ると順調そのものだ。今年は8場所走ってすべて決勝進出、和歌山、高松、武雄記念、さらには3月福井G2「ウィナーズカップ」も制している。昨年は年間44勝(2位=1位は原田研太朗の47勝)、今年はここまで19勝とトップを独走、ファンの期待にもっともこたえてくれる選手になった。

 5月の豊橋「全プロ記念」のメインレース「スーパープロピストレーサー賞」(SPR賞)も、G1決勝並みの好メンバーがそろったが、清水裕友を目標にしっかり抜け出して1着。「自力で戦った初戦が、人生一番の感触だった。SPR賞は番手だったが、清水君との間合いをもっと取れていたら、残せていたと思う。脚には余裕があったので」。続く久留米記念では、初日特選と最終日の決勝で清水の前を回り、ともに清水の1着に貢献。特に決勝は、打鐘(残り1周半)過ぎの3コーナーからロングスパート、優勝した清水とのワンツーを決めた。

 自力でも番手でも、ラインから1着を出す。清水との黄金タッグは、いまや最強の呼び声も高い。豊橋「SPR賞」後には「今年はG2を勝ったけど、G1はまだなので取れるように頑張る。中四国で競輪界を盛り上げられるように」と意気込みを語った。「高松宮記念杯」でも、白星を積み重ねていくに違いない。

 ◆松浦 悠士(まつうら・ゆうじ)1990年11月21日、広島市生まれ。29歳。市立広島工高卒。日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)98期生として、2010年7月に熊本でデビュー(1、3、2着)。19年小倉「競輪祭」でG1初制覇を果たし、同年の立川「KEIRINグランプリ」に初出場(7着)。今年3月の福井「ウィナーズカップ」でG2初V。168センチ、73キロ、太もも60センチ。血液型O。

■高松宮記念杯・過去の名勝負
 第62回(2011年)優勝・深谷知広(愛知・96期) この年の3月をもって大津びわこ競輪場が廃止され、大会史上初めて前橋で開催されたが、ここで大記録が誕生した。決勝戦は稲垣裕之(京都)―村上義弘(京都)が先行、5番手の深谷が最終ホームから仕掛けると、番手の山口富生(岐阜)が離れ単独に。バックでは村上が番手まくりを放って抵抗するが、深谷がのみ込んでVゴールを駆け抜けた。デビュー684日でのG1制覇は、吉岡稔真(福岡)の最速記録を35日も更新。表彰台では、両脇を固めた2着の村上と、3着の伏見俊昭(福島)に「表情が硬いぞ」と言われてようやく笑顔を見せる初々しさ。当時21歳。歴史を変えた怪物は、現在も進化を続けている。

久々の実戦となる郡司。悲願のタイトルへ機は熟した
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