一関学院、甲子園の代替大会で「頂点」…佐藤颯弥主将「恩返し」の集大成へ

弘前学院聖愛戦の4回、同点に追いつき盛り上がる一関学院ベンチ(カメラ・小林 泰斗)
弘前学院聖愛戦の4回、同点に追いつき盛り上がる一関学院ベンチ(カメラ・小林 泰斗)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて高校野球は夏の甲子園が中止となったが、東北各県で代替大会の開催が決まった。13日は、岩手の一関学院と黒沢尻工、青森の弘前学院聖愛の3チームが一関運動公園野球場で代替大会開催決定後初となる練習試合を行った。一関学院が2連勝(各チーム総当たりの計3試合)した。岩手の代替大会は地区予選が6月29日、県大会が7月11日開幕、青森は7月14日に県大会が開幕する。3年間の集大成を見せるべく、各チームが調整のギアを上げ大会に向けて準備を進めている。

 夏の甲子園の道は閉ざされたが、東北各県で代替大会の開催が正式決定。さらにみちのくの王者を決める東北大会の開催も前向きに検討されている。目標が明確となり、球児たちも野球に集中できる。10年ぶりの甲子園出場を目指していた一関学院・佐藤颯弥主将(3年)は「自分たちがやってきたことを証明する場があることが本当にありがたいです。お世話になった人に恩返ししたい」と気持ちを高めた。

  • 黒沢尻工戦の4回2死二、三塁、左前2点適時打を放つ一関学院・佐藤主将
  • 黒沢尻工戦の4回2死二、三塁、左前2点適時打を放つ一関学院・佐藤主将

 ここまで新型コロナウイルスの感染者が0人の岩手県。県内のチーム限定で練習試合を重ねてきたが、6月からは相手校との双方の合意があれば県外チームとの対戦も可能となった。一関学院は4月からここまで、練習試合を約30試合重ねて調整を進めている。

 第1試合は一関学院と黒沢尻工の岩手のライバル同士が対戦。4回に一関学院が佐藤颯の2点適時打などで3点を加えるなど5―2で勝利。第3試合で青森の強豪・弘前学院聖愛と対戦し、6―4の2連勝。佐藤颯は「秋から投手陣は安定し、打力は上がっていると思う。大会に向けて状態をもっとあげていきたい」と話した。

 一関学院は、昨夏、春夏6度の甲子園出場に導いた沼田尚志監督が勇退。その教え子の高橋滋監督(47)が引き継いだ。夏の甲子園という大きな目標が失われた中、時には選手たちも気持ちが入らない日もあった。高橋監督は「大人が本気さを見せないと生徒は分かってしまう。指導者がしっかり引っ張っていく時だなと思います。気持ちがきれて終わるのではなく、やりきって終わる。高校野球をやってきてよかったなと思ってもらえるようにしたい」とチーム作りを行っている。

 現在チームは代替大会に向けて、3年生29人を中心に「頂点をとる」という強い思いでまとまっている。卒業後は就職予定の佐藤主将は、「自分にとって野球人生で最後の大会になるかもしれない。全力を出し切りたい」。仲間と共に高校最後の夏へ全身全霊でぶつかっていく。(小林 泰斗)

弘前学院聖愛戦の4回、同点に追いつき盛り上がる一関学院ベンチ(カメラ・小林 泰斗)
黒沢尻工戦の4回2死二、三塁、左前2点適時打を放つ一関学院・佐藤主将
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