【開幕まであと4日】和歌山競輪GI第71回高松宮記念杯競輪・東西注目選手(脇本雄太、新田祐大)

東京五輪代表に決まった脇本。国内でも強さを発揮する
東京五輪代表に決まった脇本。国内でも強さを発揮する

 伝統の東西対抗戦、第71回「高松宮記念杯競輪」は、18日から和歌山競輪場で開催される。GI初開催となるオレンジバンクに、S級の精鋭が覇を競う注目の一戦。スポーツ報知では14日から18日まで5回に分けて東西の注目選手を紹介する。

■脇本 雄太(31)=福井・94期=S級S班
 2016年のリオデジャネイロ五輪は、自転車競技でケイリンに出場したが惨敗。次の東京五輪でのリベンジを誓い、ブノワ・ベトゥHCのもと4年間、過酷なトレーニングに耐えた。今年2月の世界選手権(ドイツ・ベルリン)ケイリンで銀メダルを獲得。五輪代表の座を確実にした。

 当初、4月に代表が発表される予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で東京五輪そのものが1年延期に。先行きが不透明な中、ようやく今月4日に東京五輪代表が発表され、脇本の2大会連続五輪出場が決まった。会見では「五輪の延期が決まって落ち込んだが、ブノワHCには『トップとの差を埋めるのに、4か月では難しかったかも知れない。強くなるための時間を、もう1年与えられたんだ』と言われて、モチベーションを保てた」と、悲願の金メダル獲得へ照準を合わせる。

 出場を予定していた5月の静岡「日本選手権」が中止となり、実戦を走るのは昨年末の立川「KEIRINグランプリ」以来。久々の不安はあるが、ここ数年は競技中心のスケジュールで、常にぶっつけでビッグレースに臨んでいた。その中で昨年5月の松戸「日本選手権」では完全V、「KEIRINグランプリ」も準Vと、力を証明し続けている。日本のエースが、和歌山で世界のスピードを披露する。

 ◆脇本 雄太(わきもと・ゆうた)1989年3月21日、福井市生まれ。31歳。科学技術高卒。日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)94期生として、2008年7月の福井でデビュー(1、1、2着)。18年平「オールスター」、同年前橋「寛仁親王牌」、19年松戸「日本選手権」でG1を3勝。自転車競技では、16年リオデジャネイロ五輪出場、今年のトラック世界選手権ケイリンで銀メダル。弟・勇希(115期)も現役選手。180センチ、82キロ、太もも60センチ。血液型A。

■新田 祐大(34)=福島・90期=S級S班

  • 大会2Vの新田。世界を相手に磨いたスピードを見せる
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 6月4日、脇本雄太らとともに東京五輪日本代表に選出された。新田にとっては2012年のロンドン以来、2大会ぶり。雌伏の時を経て見事につかみ取ってみせた。東京五輪は1年延期となったが「自分に欠けているものを強化できる時間ができた」と、前向きにとらえている。

 代表から漏れた16年リオデジャネイロ五輪後に、自らのチーム「ドリームシーカー」を設立。深谷知広、浅井康太、小林優香らもメンバーとして参加。W杯などへの参戦機会を増やすことで、個人に付くポイントの上積みを果たした。自身は昨年の世界選手権ケイリン銀メダルもあり、同種目での世界ランキング1位を長く保持。結果、男子ケイリンの国別ランキングでは今年の世界選手権前まで日本が1位(現在はオランダに次いで2位)だった。

 競輪は昨年末の立川「KEIRINグランプリ」以来の実戦。その「グランプリ」では、脇本後位の村上博幸をさばき、番手に飛び付いて佐藤慎太郎のVに貢献。昨年8月の名古屋「オールスター」では、菅田壱道の積極駆けもあって、番手まくりでVをもぎ取るなど、レースの精度を高めてきた。競技とは違う自転車でも、磨き上げたダッシュ力が輪界NO1であることには違いない。連覇を果たした16、17年大会以来、3年ぶり3度目のVへ力を振り絞る。

 ◆新田 祐大(にった・ゆうだい)1986年1月25日、福島・会津若松市生まれ。34歳。白河高卒。日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)90期生として、2005年7月の函館でデビュー(1、7、棄着)。10年立川「SSカップみのり」(単発)でG1初優勝。15年京王閣「日本選手権」、15年松戸、19年名古屋「オールスター」、16年名古屋、17年岸和田「高松宮記念杯」、17年小倉「競輪祭」、18年四日市「読売新聞社杯全日本選抜」を制し、グランドスラム(全冠制覇)へは「寛仁親王牌」を残すのみ。自転車競技では、12年ロンドン五輪出場、19年トラック世界選手権ケイリン銀メダル。172センチ、82キロ、太もも61センチ。血液型O。

■高松宮記念杯競輪 
 1950年4月に大津びわこ競輪場が開場する際、高松宮宣仁殿下に賜杯をいただくことになった。同場のオープニング開催として第1回「高松宮同妃賜杯競輪」が行われ、第15回(64年)からは「高松宮賜杯競輪」、第24回(73年)からは「高松宮杯競輪」、第49回(98年)からは「高松宮記念杯競輪」と名称を変えて行われている。また、第24回からは東西対抗戦の形をとっている。第1回から大津びわこ競輪場固定で開催されてきたが、2011年に同場が廃止となり、以後は持ち回りで開催されている。和歌山競輪場でG1が開催されるのは今回が初めて。

■選考基準
 2019年10月~20年3月までの期間(選考期間)において、開催時S級の選手を以下の基準で東西各54人選抜する。(1)S級S班在籍者(2)過去3回以上優勝した者=開催時S級1班(3)東京オリンピック自転車競技トラック種目代表選手(4)選考期間において2か月以上JCFトラック種目強化指定Aに在籍した者=開催時S級1班(5)東西平均競走得点上位者=同点の場合は選考期間における選考用賞金獲得額上位者

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