【五輪の花】交流広がったステイホーム

オリンピックモニュメント
オリンピックモニュメント

 新型コロナウイルスの影響で、東京五輪は1年延期に。3月以降の国際大会や、国内主要大会も予定がまっさらになった。大学や体育館は相次いで閉鎖され、選手は練習さえできない状況が続いた。五輪までの時間は延びたが、日々の積み重ねを重視するアスリートたちにとって、非常に厳しく、我慢の時間は長かった。

 その間、多くのアスリートがSNSなどを通じて、情報発信する姿が見られた。その中で特に新鮮に映ったのがアスリート同士の交流だ。16年リオ五輪バドミントン女子シングルス銅メダルの奥原希望(太陽ホールディングス)ら、戌(いぬ)年生まれで「ワンダフル世代」と呼ばれる94年組の女性14選手が団結し、インスタグラムに「STAY HOME ワンだふる」を投稿した。また、95年度組も陸上男子の桐生祥秀(日本生命)ら22人がつながり、「私たちと共に明るい未来にしていこう」と動画を投稿。メダル候補の豪華メンバー集結は反響を呼んだ。

 95年度組はオンラインで合同トレーニングも実施した。体操女子で五輪2大会出場の寺本明日香(ミキハウス)、新体操「フェアリージャパンPOLA」主将の杉本早裕吏(トヨタ自動車)、レスリング男子で東京五輪代表の文田健一郎(ミキハウス)らが、互いのトレーニングを指導し合った模様。杉本はインスタのストーリーズで「学ぶことがたくさん。全身筋肉痛(笑い)」と記し、新たな刺激を受けたようだ。

 97年組もオンラインで合同トレーニングを行い、自転車で東京五輪代表に選ばれた梶原悠未(筑波大大学院)や、18年平昌五輪のモーグル代表・堀島行真(トヨタ自動車)らが交流。トークも交え、東京五輪、さらに22年北京五輪、24年パリ五輪を担う期待の若手が絆を深めた。

 選手にとって他競技との交流機会は数少なく、各競技の代表選手らが合宿する味の素ナショナルトレーニングセンターでの対面が、キッカケとなることが多い。だが、今回の自粛期間は、これまで関わることがなかった競技でも人から人へ広がって、アスリート同士の新たなつながりがぐっと増えた。五輪まで残り1年と1か月。競技の垣根を越え、切磋琢磨(せっさたくま)しながら、さらなるレベルアップを期待したい。

 ◆小林 玲花(こばやし・れいか)サッカー「ドーハの悲劇」と同じ1993年10月28日、福井市生まれ。26歳。小3~高3までバスケットボール部。16年入社。バスケ、体操、スポーツクライミングなどを担当。

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