今春センバツ21世紀枠・磐城エース沖“磐高魂”で快投誓う「どんな状況でも失点ゼロ」

磐城のエース・沖は久々の実戦での快投を誓った(カメラ・長井 毅)
磐城のエース・沖は久々の実戦での快投を誓った(カメラ・長井 毅)
練習再開のグラウンドで全力疾走する沖(手前)
練習再開のグラウンドで全力疾走する沖(手前)

 今春のセンバツ高校野球(甲子園)に21世紀枠で出場予定だった磐城(福島)が8日、いわき市内の同校グラウンドで約2か月ぶりの全体練習を再開した。チームはコロナ禍で4月16日を最後に全体練習を自粛していたが、13日には対外試合が解禁となり、田村(福島)との練習試合を行うことも決まった。エースの141キロ右腕・沖政宗投手(3年)は「最初の試合は結果を出す。どんな状況でも(失点)ゼロでいきたい」と快投を約束した。

 久々の真剣勝負に向けて沖の胸が高鳴った。13日の田村戦(磐城グラウンド)は昨年10月15日の東北大会準々決勝・仙台城南戦(3●6、花巻球場)以来、8か月ぶりの対外試合となる。全体練習の自粛期間も投球練習などは行ってきたが、最高の状態からはほど遠い。それでも「チームで1番手で投げさせてもらえているので言い訳はできない」と言い切り、「最初の試合は結果を出す。どんな状況でもゼロでいきたい」とエースの自覚を示した。

 3月11日にセンバツの中止が、5月20日には夏の甲子園の中止が決まった。「センバツに出て、春の東北大会にも出て、夏の甲子園に行く」と晴れ舞台でのプレーを思い描いていたが、コロナによって夢が奪われ「僕の野球人生の95%は終わった」。まさにどん底だった。

 磐城は偏差値68の県内屈指の進学校。自粛期間中は大学進学に向け「勉強に集中したい」と話すメンバーもいた。話し合いを重ねて出た結論は、中途半端な気持ちで高校野球を終えるのではなく「最後までやり切ろう」。沖は「大きな決断だった」と振り返り、再スタートを切れた喜びをかみ締めた。

 最後の夏に“磐高魂”を見せる。福島県高野連は12日に理事会を行い、代替大会の開催を正式発表する見込みとなっている。練習の再開時期が比較的早かった県内私立校との状態の差は歴然だが、渡辺純監督(38)は「お前たちだけが練習ができなかったんじゃないぞ。私立校だって、実戦経験は少ないんだから」とナインのねじを締め直した。

 沖自身も「元々、練習時間は少なくて、(他校と比べて)ハンデはありましたし、今までとそんなに変わらない。逆に少しハンデがあってこそ燃える。それで勝ってこその磐高。勝ちゲームにできるように準備するだけ」と気合十分。必勝を約束した背番号1が、チームを上昇気流に乗せる。(長井 毅)

磐城のエース・沖は久々の実戦での快投を誓った(カメラ・長井 毅)
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