加藤学園、センバツとWショック乗り越え最後に優勝を…静岡の代替大会7・11開幕

中止となったセンバツの分まで奮起を誓った加藤学園3年生ナイン
中止となったセンバツの分まで奮起を誓った加藤学園3年生ナイン
シートノックでハツラツとプレーする勝又
シートノックでハツラツとプレーする勝又

 県高野連は新型コロナウイルスの影響で中止となった今夏県大会の代替として「2020 夏季静岡県高校野球大会」を7月11日に開幕する。しずおか報知では「高3球児へ 君たちを忘れない」と題し、最後の夏を迎える各校の3年生を随時紹介していく。今春出場予定だったセンバツが中止となった加藤学園は、初の甲子園出場機会を春夏とも奪われたが、勝又友則主将、エース・肥沼竣(ともに3年)を中心に無念を晴らす戦いに臨む。

 センバツ出場が決まった後に新調したユニホームに、ようやく袖を通す機会がやってきた。「着ないままでは終われませんから。最後に優勝を味わいたい」と勝又。肥沼も「(甲子園がなくなり)落ち込んでいても何も始まらない。全力で取り組みたい」と顔を上げた。

 昨秋からジェットコースターのような日々を過ごしてきた。東海大会は準決勝で県岐阜商に3―4で惜敗。だが、同じ東海地区の中京大中京(愛知)がその後の神宮大会を制したことでセンバツへの道が開け、今年1月24日、正式に創部初の甲子園出場が決まった。ところが3月11日、夢の舞台はコロナに消された。「夏への思いはどこより強くなった」(勝又)のに、今度はその夏さえ奪われた。夏の甲子園中止が発表された5月20日、3年生はグループラインで“ミーティング”を実施。「(代替)大会をやるなら優勝しよう」と固く誓い合った。

 5月末まで約2か月の練習休止期間は、各自が野球と向き合いながら自主トレを重ねた。3年生は離れていてもお互いにラインで食べた量や体重を報告しあい、体作りに精を出した。肥沼は2キロ増えて82キロ。5月末には139キロだった最速が140キロを超え、6日の東海大静岡翔洋戦では143キロをマークした。「目標が決まらず不安だった」日々を乗り越え、「早く大会が始まってほしい」と言えるまで、心も“回復”した。

 泣いても笑っても、これが最後。勝又は「こんな経験は自分たちにしかできない。この学校でやってきたこと、教わってきたことは無駄じゃないし強くなれた。いつかいい経験ができたと言えるようにやっていきたい」と3年生全員の思いを代弁した。(武藤 瑞基)

中止となったセンバツの分まで奮起を誓った加藤学園3年生ナイン
シートノックでハツラツとプレーする勝又
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