【2006年6月9日】西武・松坂大輔が甲子園プロ初勝利&プロ1号本塁打

スポーツ報知
甲子園で阪神打線を相手に好投する西武・松坂大輔(2006年6月9日撮影)

◆2006年6月9日 日本生命セ・パ交流戦 西武10―1阪神(甲子園)

 「いってまえ~!」。阪神の担当記者としては、あるまじき言葉を記者席で発してしまった。それほど興奮した。

 5―1の8回2死三塁、西武の松坂がダーウィンの149キロ直球を捉え、甲子園の左中間へ放り込んだ。ダメ押し2ランは、横浜高3年夏の甲子園2回戦で、鹿児島実の杉内俊哉(現巨人2軍投手コーチ)から左翼へアーチを放って以来のプロ1号本塁打だった。

 「甲子園で打てるなんて、ほかの球場より何倍もうれしい。本塁打を打つのも交流戦の目標でした」。漫画のような出来すぎた光景に、阪神ファンも拍手と歓声を送っていた。昨季までの日米通算21シーズンで、高校時代に4番を務めた松坂が公式戦で記録した本塁打はこの1本だけだ。

 投げても“甲子園最速”の154キロを計測し、4安打1失点に抑えて完投。5連続を含む毎回の14三振を奪った。春夏連覇を達成するなど、高校野球史に残る活躍を見せた聖地で、プロ入り初の公式戦白星を挙げた。2005年5月18日の阪神戦では、8回7安打3失点で“甲子園初黒星”を喫したが、リベンジに成功した。

 試合後に阪神の岡田監督が「松坂の独り舞台やな…。(松坂に)高めのクソボールを打たれて(ダーウィンは)ショックかもな」と嘆いたほどの“松坂劇場”。怪物が甲子園で勝利したのは、その時と中日時代に自ら誕生日を祝った2018年9月13日だけ。投打に躍動した超レアなシーンを生で見ることができて、記者冥利に尽きると感じた試合だった。

 その3連戦中に西武担当の同期に無理をいって、ライオンズファンである義母のために松坂のサイン色紙を入手してもらった。スーパースターのサインに大喜びするだろうと思っていたが、後日に妻を通して聞いたのは「(義母がファンの)伊東監督のサインの方がよかった」。まさかのダメ出しを食らったことも、よく覚えている。(04~06、11年阪神担当・伊井 亮一)

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