岡田大河、バスケ界の久保建英になる…スペインで世界的プレーヤー目指し奮闘中

スペインにバスケット留学している岡田(カメラ・塩沢 武士)
スペインにバスケット留学している岡田(カメラ・塩沢 武士)

 バスケ界の久保になる―。静岡市育ちの岡田大河(16)は、現在スペインにあるクラブチーム・セントロ・マドリードの下部組織に所属している。昨年11月に海を渡り、2019年バスケットボールW杯で優勝した強豪国で技術を磨く。父・卓也さん(43)は、米独立リーグなどでプレーした元プロバスケ選手で、3×3日本代表のアドバイザリーコーチを務めた。父のDNAを受け継ぐ16歳が、将来の世界的プレーヤーを目指して奮闘中だ。

  • スペインの試合でプレーする岡田(本人提供)
  • スペインの試合でプレーする岡田(本人提供)

 大きな夢を持った少年が、海を渡った。静岡市育ちの岡田が、昨秋からスペインでバスケットボールの技を磨いている。「将来は、ユーロリーグでプレーしたい。僕ぐらいの身長(173センチ)の選手も活躍しているのは、すごく励みになります」。まだあどけない16歳が、目を輝かせた。

 留学先に選んだのは、本場・NBAがある米国ではなく、2019年のW杯で優勝したスペインだった。「日本の高校に行くことも考えたけど、もっとバスケがうまくなりたくて、スペインに行くことに決めた」。世界ランキング2位の強豪国に、昨年11月に一人で飛び込んだ。

 ヨーロッパ行きは、父親の助言もあった。元プロバスケット選手の卓也さんは、3×3の日本代表アドバイザリーなどを務め、世界各国のバスケに通じている。単身で米国・独立リーグABAでプレーした経験を持ち、岡田も小学生のころから本場でプレーを見ていた。「米国の16歳以下の選手は1対1の技術は高いけど、バスケIQを学ぶのは大学に入ってから。スペインは育成世代に判断力を養うシステムができている。米国より大河には合っていると思う」と、言う父の後押しがあった。

 現在、岡田は現地の中高一貫校に通いながらスペインのプロ4部リーグ、「セントロ・マドリード」のカンテラと言われる下部組織でプレーしている。育成型のクラブだが、16歳以下の「カデーテ」と言われるカテゴリーでは1部に所属。欧州でトップクラスのレアル・マドリードなどの強豪との対戦もある。チームではエースPGとして活躍している。スペインで行われた国際トーナメントの大会でMVPを獲得。遠く日本から来たバスケ少年として、現地の「バスケカンテラTV」という番組で取り上げられたほどだ。

 渡欧する前には、NBA選手の八村塁(22)=ウィザーズ=と話す機会に恵まれた。その時、「バスケットIQを身につけた方がいい」と、アドバイスされた。米国の大学を卒業し、NBAまで上り詰めた日本代表選手からもらった貴重な言葉。PGとして視野の広さ、味方を使うパスセンスなどバスケに必要な判断力を養うことの重要さを改めて感じた。

 新型コロナウイルス感染の世界的拡大の影響で、トップチーム同様、下部組織の活動もストップし、3月上旬に帰国した。現在は、スペインに戻る日を心待ちにしながら静岡市内で自主練習に励む。

 サッカー界では、MF久保建英(19)=マジョルカ=が10歳でバルセロナの下部組織に入団して世界で戦う力を付けた。競技は違うが、岡田もそれに続く。「将来は、日の丸をつけたい? いや、それよりも、まずは、ヨーロッパで活躍したい」。未知の可能性を秘めた16歳が、日本から遠く離れた地でバスケを極めようとしている。(塩沢 武士)

 ◆スペインのバスケ事情 世界ランキングは米国に次ぐ2位。バスケW杯では2006、19年と2度優勝した。リーガACBという国内プロバスケ1部リーグには、18チームが所属。ヨーロッパ最高峰のユーロリーグ(18チーム)の19―20年シーズンには、バルセロナ、レアル・マドリードなどが参加している。18歳以下の育成世代を「カンテラ」と呼び、特に、U―18世代を「ジュニア」、U―16を「カデーテ」、U―14を「インファンテル」と区別している。

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スペインの試合でプレーする岡田(本人提供)
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