【掛布論】阪神・西勇輝、心のコントロールも抜群

5回、一塁ベースカバーのため駆け出す西勇
5回、一塁ベースカバーのため駆け出す西勇

◆練習試合 阪神4―7ソフトバンク(5日・甲子園)

 一流の投手は制球力だけでなく、心のコントロールにも優れている。西勇もその条件を備えている。4回無死、柳田に一発を浴びた後の投球に真骨頂を見た。

 柳田を簡単に2ストライクに追い込んだが、2―2からの直球をフルスイングで完璧に捉えられた。甲子園の右中間席の奥への打球は、なかなか見られない。状況的にも味方が逆転に成功した直後の先頭打者だった。並の投手ならプライドが傷つき、動揺してもおかしくない特大弾だった。ところが、全くリズムを崩さず、5回まで投げ切った。投球内容も内、外とコースに投げ分ける持ち味を発揮していた。開幕の巨人戦に向けて、仕上がりは順調のようだ。

 西勇という投手はマウンドで笑みを浮かべ、表情豊かに投げるが、それも弱い心を抑え込むために身につけた術なのかもしれない。切り替えがうまいからこそ、昨季もリーグ最多の19回のクオリティスタートにつながったのだろう。

 球宴ブレイクなしの120試合制の過密日程の中では、西勇のようにローテを崩さずにイニングを消化してくれる投手が例年以上に重宝される。打線の援護さえあれば、貯金もつくってくれるはずだ。

 そのカギを握るのは、やはり4番のボーアだ。3戦連発となった4日のホームランは、スイング的にも目を見張るものがあった。この試合は不発だったが、状態自体は悪くない。(阪神レジェンド・テラー、スポーツ報知評論家)

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