捕獲シカは殺処分するしかない? 「飼いたい」問い合わせ100件もペット不可

足立区内の施設で一時的に保護されている野生のシカ(同区提供)
足立区内の施設で一時的に保護されている野生のシカ(同区提供)

 東京・足立区の荒川河川敷で、周辺で目撃が相次いでいた野生のシカが捕獲されてから一夜明けた4日、同区には「捕獲されたシカを飼いたい」などの問い合わせが全国から100件ほど寄せられた。区の担当者は、「国内で野生のシカをペットとして飼うことは法律上できないため、お断りをしている」と説明した。

 3日、見物人約200人が見守る中、区職員や警察官ら計30人以上による“大捕獲劇”で捕まえられたシカは、体長約1・5メートルでオスとみられている。現在は区の施設で一時的に保護。捕獲時は暴れる様子を見せたシカだが、区の担当者は「今はおとなしくしています。餌にはニンジンを与えています」と明かした。

 突如都心に現れた“迷いジカ”を巡っては、区が複数の動物園に受け入れを打診しているものの、「野生動物のため病気を持っている可能性があり、他の飼育動物にうつす危険がある」などの理由から断られている。

 区にはこの日朝から、電話やメールで「シカを飼いたい」などの問い合わせが殺到しているが、鳥獣保護管理法で野生動物をペットとして飼養することは違法とされている。区の担当者は「かわいい見た目だし、何とかしたい気持ちはありますが、いつまでも区で保護するわけにもいかない」と悩みを明かす。

 害獣であるシカは野生に返すこともできないため、引き取り手がない場合は殺処分になるという。

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