【掛布論】ボーア、一発出たが…踏み込み甘いベストの打撃追求を

4回無死一塁、ボーアが右越えに2ラン(カメラ・岩崎 龍一)
4回無死一塁、ボーアが右越えに2ラン(カメラ・岩崎 龍一)

◆練習試合 阪神3―2広島(2日・甲子園)

 結果だけを見れば、ボーアは最高の再スタートとなった。来日してから実戦でホームランが出ていなかっただけに、本人も矢野監督も一安心だ。

 1ボール2ストライクの不利なカウントとなり、コンパクトに振る意識も幸いしたはず。インハイのボールゾーンを狙った球が、やや甘く入り、仕留めることができた。引っ張った打球がしっかり上がって、スタンドに運べたことも収穫だった。この一発で開幕に向けて、一気に調子が上がる可能性がある。

 だが、内容自体は手放しでは喜べない。沖縄・宜野座キャンプで見たスイングの方がバランスが良かったからだ。2月はバースを彷彿(ほうふつ)とさせるような右足の強烈な踏み込みがあり、逆方向にも強い打球を飛ばしていた。今は踏み込みが甘い。変化球を手元に呼び込んで対応するためか、軸足の左足に体重を残しながら振っている。

 踏み込みが甘いと、外角の変化球についていけないし、右肩の開きも早くなる。第3打席で内角直球に詰まらされて二ゴロとなったように、特に左投手に苦労する。フォームをいろいろ試しているだけならいいが、今のままの形で開幕すると不安が残る。

 今季の阪神打線は「4番・ボーア」を大前提に組まれている。ここが機能しないと全体の構想が狂う。来日初アーチに酔いすぎることなく、開幕に向けてベストの打撃を追求してほしい。(阪神レジェンド・テラー、スポーツ報知評論家)

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