【阪神】ボーア、45打席目お目覚め弾「ちょっと詰まったけど十分な力でスイングできた」

4回無死一塁、ボーアが右越えに2ラン本塁打を放つ(カメラ・岩崎 龍一)
4回無死一塁、ボーアが右越えに2ラン本塁打を放つ(カメラ・岩崎 龍一)

◆練習試合 阪神3―2広島(2日・甲子園)

 待ちわびた放物線が右翼席に着弾した。0―0の4回無死一塁。ボーアは藤井皓のインハイ直球を振り抜いた。会心の当たりではなかったが、甲子園の浜風にも力負けしなかった。「ちょっと詰まったんですけど、ホームランにするには十分な力でスイングできた。日本で初めて打ったので、すごく良かったよ」。実戦18試合目、45打席目にして生まれた初長打が来日1号。しかも決勝弾となり、69日ぶりの対外試合で勝利をもたらした。

 得意の冗談も帰ってきた。ダイヤモンドを一周してベンチに帰ると、サイレントトリートメントが待っていた。主将の糸原が提案した米国流の祝福だったが、ナインがボーアを“無視”できたのは約3秒。ボーアは「アメリカでルーキーにやるショーをやってくれてうれしかった。でも、アメリカではもっと間があるんだけどな」ととぼけたが、満面の笑みは隠せなかった。

 工夫が生んだ一発でもあった。素手でバットを握り、防具もつけない“丸出しスタイル”で有名だが、チーム活動再開後には人生で初めてエルボーガードを着用。気分転換をはかったことで、この日は好結果を生んだ。「みんな使っていたので試したかった。使い心地が良ければ(シーズンでも)使います」。また、この日は3打席の予定だったが、志願して4打席に。日本の球場に慣れることが狙いで「日が落ちてくると(球場内にできる)影も変わってくる」と説明した。

 昨季は12球団トップのチーム防御率3・46を誇った投手陣に対し、打線は12球団最少の538得点。メジャー通算92発のボーアが、チームの命運を握っているといっても過言ではない。巨人との開幕戦まで2週間あまりでの開眼に、矢野監督も「あそこまで持っていくというのは、こっちも期待しているところ」と喜んだ。「4万人のファンに囲まれて走ることをイメージした。またファンがいる時に本塁打を打てたらいいね」と背番号41。自慢のパワーで、今後も何度だってアーチを架ける。(中村 晃大)

試合詳細

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請